個別要素法

提供: testwiki
2018年10月7日 (日) 02:19時点における122.29.35.41 (トーク)による版 (代表的な商用コードを追記しました。)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

個別要素法(こべつようそほう、テンプレート:Lang-en-short、DEM)または離散要素法テンプレート:Lang、DEM)は、解析の対象を自由に運動できる多角形や円形・球の要素の集合体としてモデル化し、要素間の接触・滑動を考慮して、各時刻におけるそれぞれの要素の運動を逐次追跡して解析する手法である。もとは岩盤工学に適用するためにPeter A. Cundall (1971)およびCundall and Strack (1979)[1]により発表された論文に端を発しており、現在は液状化や土石流など地盤の挙動解析やコンクリート構造物、粉体化学工学リチウムイオン電池薬学農学など)、磁気相互作用力を有する電子写真システムのトナーの挙動解析などに用いられている。

概略

以下に、円形要素を用いた際の運動方程式を示す。

質量mi、慣性モーメントIiのある円形要素iについて、次の運動方程式が成り立つ。

miu¨+Ciu˙+Fi=0
Iiϕ¨+Diϕ˙+Mi=0

ここにFi:要素に働く合力、Mi:要素に働く合モーメント、CiDi:減衰定数、u:要素の変位ベクトル、ϕ:要素の回転変位である。

要素同士が接触しているときはFi=KuKは弾性定数)及びMi=Kr2rは円の半径)、離れているときは、Fi=Mi=0で表される。ただし、重力を考える場合は合力の項で考慮する。

上式を数値積分することで、逐次変位ベクトルと回転変位を得ることができる。

商用コード

  • Granuleworks
  • EDEM
  • Rocky DEM

参考文献

テンプレート:Reflist

  1. P. A. Cundall, O. D. L. Strack, "A discrete numerical model for granular assembles," Geotechnique 29 (1979) 47-65.