塩化ルビジウム

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テンプレート:Chembox 塩化ルビジウム(えんかルビジウム、rubidium chloride)は組成式RbClで表されるルビジウム塩化物である。

製法

ルビジウムを主とする天然鉱物はほとんど見出されず、リチア雲母などの鉱物に少量含まれ、リチウム塩あるいはセシウム塩製造の際、不純物から副産物として得られる。

炭酸ルビジウム塩酸に溶解し濃縮すると結晶が析出する[1]

RbA2COA3 +2HCl2RbCl +COA2 +HA2O

性質

無色の結晶であり、室温では6配位の塩化ナトリウム型構造をとり、その格子定数はa = 6.54Å、Rb−Cl結合距離は3.29Åである[2]。しかし−190℃では8配位の塩化セシウム型構造をとるようになる。

水および液体アンモニアに易溶性であるが、メタノールには25℃で飽和溶液100g中に1.32gの溶解度であり、アセトンでは18℃で飽和溶液100g中に2.1×10−4gしか溶解しない[3]

塩化リチウム複塩を生成する。

LiCl +RbClRbLiClA2

脚注

  1. 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年
  2. 『化学大辞典』 共立出版、1993年
  3. 日本化学会編 『化学便覧 基礎編 改訂4版』 丸善、1993年

テンプレート:ルビジウムの化合物 テンプレート:Normdaten