静電エネルギー

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静電エネルギーテンプレート:Lang-en)とは、電場が持つエネルギーである。

定義

自由空間において電場 テンプレート:Mvar があるとき、電場は体積あたりの密度で

u=ϵ02𝑬2

のエネルギーを持つ[1]。このエネルギーが静電エネルギーであり、ある領域 テンプレート:Mvar 内の静電エネルギーは積分

U=ϵ02V𝑬2d3x

で定義される。

媒質中の静電エネルギー

媒質がある場合には、電気変位 テンプレート:Mvar により

u=0D𝑬d𝑫

で与えられる[2]構成方程式を用いれば、誘電分極 テンプレート:Mvar により

u=ϵ02𝑬2+0P𝑬d𝑷

となる。特に線形媒質の場合には

u=ϵ0E𝑬d𝑬=ϵ2𝑬2

となる。

ポテンシャル表示

場の時間変動がない場合は静電ポテンシャル テンプレート:Mvar により

U=ϵ02V𝑬gradϕd3x=ϵ02Vϕdiv𝑬d3xϵ02Vdiv(ϕ𝑬)d3x=12Vρϕd3xϵ02V(ϕ𝑬)d𝑺

と表される。境界でポテンシャルがゼロとする条件を課すことで第二項を落とせば

U=12ρϕd3x

となる[1]。 電位 テンプレート:Mvar の導体に電荷 テンプレート:Mvar が充電されているとき

U=12iqiϕi

である。静電容量を用いれば

U=12i,jCijϕiϕj

となる[1]

コンデンサ

印加電圧 テンプレート:Mvar で電荷 テンプレート:Mvar が充電されたコンデンサのもつ静電エネルギーは、二つの電極板で電荷が q1=Qq2=Q、電位が ϕ1ϕ2=V であることから

U=12(q1ϕ1+q2ϕ2)=12Q(ϕ1ϕ2)=12QV

と導かれる。静電容量を用いれば

U=12CV2=Q22C

となる。

脚注

参考文献

関連項目

テンプレート:電磁気学