切断正規分布

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切断正規分布 (せつだんせいきぶんぷ) は正規分布と似ているが、確率変数 x の定義域が有限な確率分布である。上下とも有界 (テンプレート:Math) なものを二重に切断された正規分布、どちらか一方だけのものを単一切断正規分布という。

定義と性質

切断正規分布の確率密度関数は以下で定義される。

f(x;μ,σ,a,b)=1σϕ(xμσ)Φ(bμσ)Φ(aμσ)

ここで ϕ()  は標準正規分布 テンプレート:Math の確率密度関数、 Φ() は標準正規分布 テンプレート:Math累積分布関数である。

モーメント

切断正規分布の期待値と分散は、二重に切断されている場合、

E(X|A<X<B)=μ+ϕ(aμσ)ϕ(bμσ)Φ(bμσ)Φ(aμσ)σ
Var(X|A<X<B)=σ2[1+aμσϕ(aμσ)bμσϕ(bμσ)Φ(bμσ)Φ(aμσ)(ϕ(aμσ)ϕ(bμσ)Φ(bμσ)Φ(aμσ))2]

であり、単一切断正規分布の場合は

E(X|X>A)=μ+σR(Aμσ)
Var(X|X>A)=σ2[1+AμσR(Aμσ){1R(Aμσ)}2]

である。ここで

R(xμσ)=1Φ(xμσ)ϕ(xμσ)

は、ミルズ比である。

参考文献

  • 蓑谷千凰彦、統計分布ハンドブック、朝倉書店 (2003).

関連項目

テンプレート:確率分布の一覧

fr:Loi tronquée#Loi normale tronquée