Θのソースを表示

{{Otheruses|ギリシャ文字のΘ|キリル文字|Ѳ}}
{{ギリシア文字|letter=theta uc lc}}
{{el|'''Θ''', '''θ'''}}（シータ、{{lang-grc|θῆτα}} {{smaller|テータ}}、{{lang-el|θήτα}} {{smaller|スィタ}}、{{lang-*-Latn|el|thēta}}）は、[[ギリシア文字]]の第8字母。[[古代ギリシア語]]での音声は{{IPA|tʰ}}、[[現代ギリシア語]]では{{IPA|θ}}。数価<ref>文字に割り当てられた数値のこと。 [[ギリシアの数字]]を参照。</ref>は 9、[[単音|音価]]は現代語では {{IPA|θ}}。ラテン文字は [[th]] に転写される。

[[キリル文字]]の[[Ѳ]]（現在は使われていない）はこの文字を起源とする。

== 起源 ==
[[フェニキア文字]] {{larger|{{unicode|𐤈}}}} [[File:Phoenician teth.svg|20px]]（テート）に由来する。フェニキア文字にはtのような音を表す字が2種類あったが（[[File:Phoenician taw.svg|x20px]]と[[File:Phoenician teth.svg|20px]]）、ギリシアでは前者を無気音の{{IPA|t}}（「[[τ]]」（タウ））に使用し、後者は帯気音の{{IPA|tʰ}}（「θ」）のために転用した<ref>Allen (1987) p.170</ref>。

== 記号としての用法 ==
* [[国際音声記号]]として、{{IPA|θ}}は[[無声歯摩擦音]]を表す。
* 小文字の字形は θ（<math>\theta</math>）、[[:en:wikt:ϑ|ϑ]]（<math>\vartheta</math>）がある。
* 大文字は[[数学]]における[[ランダウの記号]]の一つ。
* [[幾何学]]で、[[角度]]を表す。[[正弦|sin]] ''θ'' など。
* [[代数学]]で、やや古い本では[[加法]]の[[単位元]] 0 を表すのに使われていることがある（Θ の字形が 0 に似るためか）。
* [[解析学]]で、[[楕円関数]]の一種である[[テータ関数]]の関数記号。
* [[素粒子物理学]]で[[ペンタクォーク]]の一つ（<math>uudd\bar{s}</math> からなる）を表すのに使われる。
* [[経済学]]で、[[契約理論|エージェント]]のタイプを表すのに用いられる（小文字の θ を各々のタイプ、大文字の Θ をタイプの集合〔タイプ空間〕に用いる）。
* [[ヒュンダイ・シータエンジン|θ エンジン]]：[[現代自動車]]/[[起亜自動車]]における[[ワールドエンジン]]の呼称。

== 符号位置 ==
{| class="wikitable"
|- style="text-align: center;"
!大文字!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!小文字!!Unicode!!JIS X 0213!!文字参照!!備考
{{ULu|0398|920|&amp;Theta;|1-6-8|03B8|952|&amp;theta;|1-6-40|}}
|}

{| class="wikitable"
|- style="text-align: center;"
!記号!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!名称
{{CharCode|977|03D1|-|GREEK THETA SYMBOL|thetasym}}
|}

== 脚注 ==
<references/>

== 参考文献 ==
* {{cite book|author=W. Sidney Allen|title=Vox Graeca|year=1987|origyear=1968|edition=3rd|publisher=Cambridge University Press|isbn=0521335558}}

[[Category:ギリシア文字|した]]