デクスター機構のソースを表示

'''デクスター機構'''（デクスターきこう）は、[[励起]]電子状態がある分子（ドナー）から別の分子（アクセプター）へ移動することによる[[消光]]機構のことである。
これはドナーとアクセプターの間の[[波動関数]]の重なりが必要であるので、一般には15-20Åオーダーの近距離でのみ起こる。
励起状態は1段階もしくは2段階の[[電子移動]]によって交換される。

デクスター機構でのエネルギー移動速度定数<math>k_{ET}</math>は

:<math>k_{ET} \varpropto J \mathrm{exp}\left [ \frac{-2r}{L} \right ] </math>

ここで、<math>r \ </math>はドナーとアクセプター間の距離、<math>L \ </math>はドナーとアクセプターの[[ファンデルワールス半径]]の和、<math>J \ </math>は以下で表されるスペクトルの[[重なり積分]]である。
:<math> J = \int f_{\rm D}(\lambda) \, \epsilon_{\rm A}(\lambda) \, \lambda^4 \, d\lambda </math>

==参考文献==
* http://dpeecs.nctu.edu.tw/.files/OLED_5.pdf
* http://www.iupac.org/goldbook/D01654.pdf

==関連項目==
* [[フェルスター機構]]
* [[消光]]

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{{デフォルトソート:てくすたあきこう}}
[[Category:原子物理学]]
[[Category:蛍光]]
[[Category:量子光学]]