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レイリーの定理
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[[数学]]における'''レイリーの定理'''とは、1より大きい[[無理数]]が、[[床関数と天井関数|床関数]]によって[[自然数]]全体を[[素集合|互いに素]]な2つの[[集合]]に分ける方法を与える定理である。 [[1894年]]に言及した<ref>{{Cite book |author=[[ジョン・ウィリアム・ストラット (第3代レイリー男爵)|John William Strutt, 3rd Baron Rayleigh]] |title=The Theory of Sound |url=https://books.google.com/books?id=EGQSAAAAIAAJ&pg=PA123 |publisher=Macmillan |volume=1 |edition=Second |year=1894 |page=123}}</ref>[[物理学者]][[ジョン・ウィリアム・ストラット (第3代レイリー男爵)|レイリー卿]]に由来する。 得られた集合の元を小さい順に並べたものを[[ビーティ数列]]と呼ぶため、'''ビーティの定理'''と呼ばれることもある。 == 概要 == 1 より大きい[[実数]] {{math2|''r'', ''s''}} に対して、 :(R1) {{math2|''r'', ''s''}} が[[無理数]]で、<math>\frac{1}{r} + \frac{1}{s} = 1</math> ならば、 :(R2) [[床関数と天井関数|床関数]]による表示の[[数列]] ::<math>B_r=\{\lfloor nr \rfloor\,|\,n\in\mathbb{N}\}</math>, <math>B_s=\{\lfloor ns \rfloor\,|\,n\in\mathbb{N}\}</math> :の項全体は、重複がなく[[自然数]]全体を取る。 :(注1)[[集合]]の[[元 (数学)|元]]に重複がないだけでなく、数列の項に重複がない。 :(注2){{math2|(1 <) ''r'' < ''s''}} ならば {{math2|1 < ''r'' < 2 < ''s''}} である。 この定理は[[逆]]も成り立つ<ref>[https://sugakuyugi.web.fc2.com/Wythoff_setumei.pdf Wythoff の石取りゲーム] 数学パズル・ゲームの広場</ref><ref>佐藤文広(立教大学理学部)[https://www2.rikkyo.ac.jp/web/sato/ishitori/1003bii.pdf 数理で読み解く石取りゲーム 連載◎第 12 回補足(2010年3月号)]</ref>。 == 例 == {{math2|1=''r'' = {{sqrt|2}}}} は 1 より大きい無理数である。このとき、{{math2|1={{sfrac|1|''r''}} + {{sfrac|1|''s''}} = 1}} より {{math2|1=''s'' = 2 + {{sqrt|2}}}} となる。このとき、数列 {{math2|''B{{sub|r}}'', ''B{{sub|s}}''}} の項を順に並べると、次の表のようになる。 {|class="wikitable" style="text-align:right" |+{{math2|1=''r'' = {{sqrt|2}}}} による自然数の分割 !{{mvar|n}} |1||2||3||4||5||6||7||8||9||10||11||12||13||14||15||16||17||18||19||20||… |- !{{mvar|B{{sub|r}}}} |1||2||4||5||7||8||9||11||12||14||15||16||18||19||21||22||24||25||26||28||… |- !{{mvar|B{{sub|s}}}} |3||6||10||13||17||20||23||27||30||34||37||40||44||47||51||54||58||61||64||68||… |} == 証明 == {{math2|''r'' > 1, ''s'' > 1}} とする。(R1) と (R2) は[[同値]]となるが、それを証明するために、まず必要性・十分性のどちらの議論にも必要なことを述べておく。 {{mvar|N}} を任意の自然数とする。 :<math>\lfloor nr \rfloor \leq N</math> …① を満たす自然数 {{mvar|n}} が {{mvar|i}}個、 :<math>\lfloor ns \rfloor \leq N</math> …② を満たす自然数 {{mvar|n}} が {{mvar|j}}個 であるとする。 ①より :<math>\lfloor ir \rfloor \leq N< \lfloor (i+1)r \rfloor</math> :<math>ir<N+1 \leq (i+1)r</math> :<math>i< \frac{N+1}{r} \leq i+1</math> …③ 同様に :<math>j< \frac{N+1}{s} \leq j+1</math> …④ ③ + ④ より :<math>i+j<(N+1)\left( \frac{1}{r} + \frac{1}{s} \right) \leq i+j+2</math> …⑤ ((R1) ⇒ (R2) の証明) {{math2|''r'', ''s''}} は無理数より、③, ④の等号は成り立たない。故に⑤, {{math2|1={{sfrac|1|''r''}} + {{sfrac|1|''s''}} = 1}} より :<math>i+j<N+1<i+j+2</math> {{math2|''N'' + 1}} は整数より {{math2|1=''N'' + 1 = ''i'' + ''j'' + 1}}, ∴ {{math2|1=''N'' = ''i'' + ''j''}}。 {{mvar|N}} の任意性より、数列 {{math2|''B{{sub|r}}'', ''B{{sub|s}}''}} の項全体は、自然数全体を重複なく取る。 ((R2) ⇒ (R1) の証明) (R2) より {{math2|1=''N'' = ''i'' + ''j''}} …⑥ ⑤, ⑥より :<math>N<(N+1)\left( \frac{1}{r} + \frac{1}{s} \right) \leq N+2</math> :<math>\frac{N}{N+1} < \frac{1}{r} + \frac{1}{s} \leq \frac{N+2}{N+1}</math> {{math2|''N'' → ∞}} とすると、[[はさみうちの原理]]より :<math>\frac{1}{r} + \frac{1}{s} =1</math> …⑦ {{mvar|r}} または {{mvar|s}} は有理数と仮定する。このとき⑦より {{mvar|r}} も {{mvar|s}} も有理数である。 {{math2|1=''r'' =: {{sfrac|''a''|''b''}}, ''s'' =: {{sfrac|''c''|''d''}}}}({{mvar|a}}~{{mvar|d}} は自然数)とおくと、{{math2|1=⌊''bc''⋅''r''⌋ = ⌊''ad''⋅''s''⌋}} となり項が重複しないことに矛盾。 故に {{math2|''r'', ''s''}} は無理数である。■ == 出典・脚注 == {{Reflist}} == 関連項目 == * [[ビーティ数列]] * [[ワイソフのゲーム]](必勝形がレイリーの定理より求められる) == 外部リンク == * {{高校数学の美しい物語|1019|レイリーの定理とその自然な証明}} {{DEFAULTSORT:れいりいのていり}} [[Category:数論]] [[Category:数論の定理]] [[Category:整数の類]] [[Category:ディオファントス近似]] [[Category:数学に関する記事]] [[Category:数学のエポニム]]
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