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[[数学]]における[[可換体|体]]が'''二次拡大で閉じている'''または'''二次的に閉じている''' ({{en|''quadratically closed''}}; '''二次閉''') あるいは'''二次閉体'''(にじへいたい、{{lang-en-short|''quadratically closed field''}})であるとは、その体の任意の元の平方根がその体の中でとれることを言う{{sfn|Lam|2005|p=33}}{{sfn|Rajwade|1993|p=230}}。 == 例と反例 == * [[複素数]]体は二次閉体である。より一般に、任意の[[代数閉体]]は二次閉である。 * [[実数]]体は二次的に閉じていない。なんとなれば {{math|−1}} の平方根は存在しない。 * 任意の非負整数 {{mvar|n}} に亘る[[有限体]] <math display="inline">\mathbb{F}_{5^{2^n}}</math> の合併は二次閉だが代数閉でない体の例となる{{sfn|Lam|2005|p=34}}。 * [[作図可能数]]体は二次閉だが代数閉でない{{sfn|Lam|2005|p=220}}。 == 性質 == * 体が二次閉となるための必要十分条件は{{ill2|普遍不変量|en|universal invariant}}が {{math|1}} に等しいことである。 * 任意の二次閉体は{{ill2|ピタゴラス体|en|Pythagorean field}}だが逆は成り立たない(例えば、実数体 {{mathbf|R}} はピタゴラスである)。ただし、任意の非[[形式的に実|形式的実]]ピタゴラス体は二次閉である{{sfn|Rajwade|1993|p=230}}。 * 体が二次閉となるための必要十分条件は、その{{ill2|ヴィット–グロタンディエック環|en|Witt–Grothendieck ring}}が次元写像により {{mathbf|Z}} に同型となることである{{sfn|Lam|2005|p=34}}。 * 形式的実{{ill2|ユークリッド体|en|Euclidean field}} {{mvar|E}} は二次閉でない({{math|−1}} は {{mvar|E}} の平方元でない)が、二次拡大体 {{math|''E''({{sqrt|−1}})}} は二次閉となる{{sfn|Lam|2005|p=220}}。 * [[有限次拡大]] {{mvar|E/F}} で {{mvar|E}} が二次閉となるとき、{{math|−1}} は {{mvar|F}} の平方元かつ {{mvar|F}} が二次閉となるか、さもなくば {{math|−1}} は {{mvar|F}} の非平方元かつ {{mvar|F}} はユークリッドである。この「下降」定理 ("going-down theorem") は{{ill2|ディラー–ドレスの定理|en|Diller–Dress theorem}}から帰結することができる{{sfn|Lam|2005|p=270}}。 == 二次閉包 == 体 {{mvar|F}} の'''二次閉包''' (''quadratic closure'') とは {{mvar|F}} を含む二次閉体であって、かつ {{mvar|F}} を含む任意の二次閉体へ埋め込むことができるものを言う。かってな体 {{mvar|F}} に対して、その二次閉包は {{mvar|F}} の代数閉包 {{math|''F''{{sup|alg}}}} の部分体として構成することができ、それは {{math|''F''{{sup|alg}}}} における {{mvar|F}} から任意の{{ill2|二次拡大|en|quadratic extension}}を繰り返して得られる体(二次拡大の塔)すべての合併である{{sfn|Lam|2005|p=220}}。 ; 例 :* 実数体 {{mathbf|R}} の二次閉包は複素数体 {{mathbf|C}} である{{sfn|Lam|2005|p=220}}。 :* 五元体 {{math|'''F'''{{sub|5}}}} の二次閉包は二次拡大塔 <math display="inline">\mathbb{F}_{5^{2^n}}</math> の合併である{{sfn|Lam|2005|p=220}}。 :* 有理数体 {{mathbf|Q}} の二次閉包は作図可能数体である。 == 注 == === 出典 === {{reflist}} == 参考文献 == * {{cite book | title=Introduction to Quadratic Forms over Fields | volume=67 | series=[[Graduate Studies in Mathematics]] | first=Tsit-Yuen | last=Lam | authorlink=Tsit Yuen Lam | publisher=American Mathematical Society | year=2005 | isbn=0-8218-1095-2 | zbl=1068.11023 | mr = 2104929 }} * {{cite book | title=Squares | volume=171 | series=London Mathematical Society Lecture Note Series | first=A. R. | last=Rajwade | publisher=[[Cambridge University Press]] | year=1993 | isbn=0-521-42668-5 | zbl=0785.11022 }} == 外部リンク == * {{PlanetMath|urlname=QuadraticClosure|title=quadratic closure}} * {{SpringerEOM|urlname=Quadratically_closed_field|title=Quadratically closed field}} {{DEFAULTSORT:にしへいたい}} [[Category:体論]] [[Category:数学に関する記事]]
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