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'''複分解'''（ふくぶんかい、double decomposition）とは2種類の[[化合物]]が成分を交換して新たに2種類の化合物に変化する[[化学反応]]である。反応形式的には<chem>{AB} + CD -> {AC} + BD</chem>となり'''メタセシス''' (metathesis) 、'''二重置換反応'''(double displacement reaction)ともよばれることもある。
[[ファイル:Metathesis reaction Chemical equation.png|frame|right|複分解例]]
具体的には
: <chem>{KCl} + AgNO3 -> {KNO3} + AgCl \downarrow</chem>
などが相当する。すなわち出発物質がそれぞれ単独では
: <chem>KCl\ \rightleftarrows\ {K^+} + Cl^-</chem>
: <chem>AgNO3\ \rightleftarrows\ {Ag^+} + NO3^-</chem>
という[[解離 (化学)|解離]]反応であるが [[塩化銀|AgCl]] は難溶性の為、両者が合わさると[[平衡反応]]は失われ複分解が進行する。

== 参考文献 ==
* [[長倉三郎]]、他(編)、「複分解」、『岩波理化学辞典』、第5版CD-ROM版、岩波書店、1998年。

== 関連項目 ==
* [[分解]]
* [[化学反応]]
* [[メタセシス反応]]（オレフィンメタセシス反応）

{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ふくふんかい}}
[[Category:化学反応]]