ディリクレエネルギー

提供: testwiki
2016年5月11日 (水) 05:04時点におけるimported>なびおによる版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

数学におけるディリクレエネルギーテンプレート:Lang-en-short)は、函数がどのように変化するかを測るための概念である。より抽象的に、そのようなエネルギーはソボレフ空間 テンプレート:Math 上の二次汎函数である。ディリクレエネルギーはラプラス方程式と密接に関連するもので、ドイツの数学者ペーター・グスタフ・ディリクレの名にちなむ。

定義

開集合 テンプレート:Math と函数 テンプレート:Math が与えられたとき、その函数 テンプレート:Mathディリクレエネルギーは次の実数で定義される:

E[u]=12Ωu(x)2dV.

ここで テンプレート:Math は函数 テンプレート:Math勾配ベクトル場を表す。

性質と応用

ディリクレエネルギーは非負の量の積分なので、それ自身非負である。すなわちすべての函数 テンプレート:Math に対して E[u] ≥ 0 が成り立つ。

(適切な境界条件に対する)ラプラス方程式

Δu(x)=0 for all xΩ

を解くことは、その境界条件を満たしディリクレエネルギーを最小にするような函数 テンプレート:Math を探す変分問題を解くことと同値である。

そのような解は調和函数と呼ばれ、ポテンシャル論における研究テーマの一つである。

関連項目

参考文献