へび座ラムダ星
テンプレート:天体 基本 テンプレート:天体 位置 テンプレート:天体 物理 テンプレート:天体 別名称 テンプレート:天体 終了
へび座λ星(へびざラムダせい、λ Serpentis、λ Ser)は、へび座(頭部)の恒星である。見かけの等級は4.42で、肉眼でみることができるテンプレート:R。ガイアが測定した年周視差に基づく太陽からの距離は、約38.5光年であるテンプレート:R。
特徴
テンプレート:Planetary radius へび座λ星は、スペクトル型が太陽に近く、G0 Vvar型と分類される。質量は太陽より若干大きく、半径と有効温度も太陽よりやや上、光度は太陽の倍程度と推定されるテンプレート:R。
へび座λ星の視線速度は-66.4km/sと、比較的高速で太陽系に接近しているテンプレート:R。およそ16万7000年後に、へび座λ星は太陽に最接近し、その時の距離は7.43光年と推定されるテンプレート:R。
連星・惑星系の可能性
へび座λ星は、視線速度の時間変化から、周期が1837日の分光連星であると考えられた。軌道長半径が5900万km、離心率が0.55という軌道要素も求められた。ただし、半世紀前にリック天文台で測定された視線速度で周期を決め、それを基にキットピーク国立天文台での観測から軌道要素を求めたものであったテンプレート:R。この軌道要素については異論が挙がり、データを検証した結果、周期が誤っているとされたり、また、リック天文台で新たに測定された視線速度の分析から、明確な周期が求まらず、視線速度変化も当初求められた数値の数%以下となるなど、疑問視されるようになったテンプレート:R。結局、分光連星であることを提唱した天文学者自身が後に、視線速度は一定で単独星であるとし、その後の研究でも連星ではないと報告されているテンプレート:R。
一方、へび座λ星は、古くから変光星である可能性が指摘されており、変光星総合カタログにも候補として記載されているテンプレート:R。ヒッパルコス星表でも、微小な変光の可能性が記載されており、伴天体の兆候かもしれないテンプレート:R。