とかげ座EV星

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テンプレート:天体 基本 テンプレート:天体 位置 テンプレート:天体 物理 テンプレート:天体 別名称 テンプレート:天体 終了

とかげ座EV星(とかげざEVせい、EV Lacertae、EV Lac)は、とかげ座の方向に約16.5光年の距離にある、暗い赤色矮星である。非常に近くにある恒星だが、見かけの等級は10等で、肉眼で見ることはできない。とかげ座EV星は閃光星で、フレアの際にX線ガンマ線も観測されているテンプレート:R

特徴

テンプレート:Planetary radius とかげ座EV星は、スペクトル型がdM3.5eと分類される、太陽系近傍の赤色矮星であるテンプレート:R。そのスペクトルは、水素バルマー線カルシウムイオンH線・K線が強い輝線を示し、ナトリウムのD線やカルシウムイオンの近赤外線3重線でも吸収線の中に輝線成分が重なっている。これらのスペクトルは、とかげ座EV星の彩層活動が活発であることを示しているテンプレート:R

また、とかげ座EV星はフレアが頻繁に観測される閃光星であり、大規模なものでは紫外線で6程度明るくなるフレアが何時間も継続するテンプレート:R。フレアが発生していない時には、4.376の周期的な変光を示しており、フレアが起きることと合わせて、表面に黒点が存在し、自転に伴って変光していることが考えられるテンプレート:R。この変光から、とかげ座EV星はりゅう座BY型変光星にも分類されるテンプレート:R

とかげ座EV星の質量半径は共に太陽の3分の1程度と推定されるテンプレート:R。自転速度は4.5km/sと求められ、これは星の半径及び4.376日という変光周期に矛盾しないテンプレート:R。但し、別の観測では自転速度が6.9km/sと推定されており、自転の傾斜角が60以上と大きいことが予想されるテンプレート:R。いずれにせよ、自転速度は赤色矮星としてかなり速く、それゆえ年齢がとても若い3億年程度の恒星とみられる。この高速自転によるダイナモ効果が、とかげ座EV星表面の半分に働くおよそ4,000ガウスという強力な磁場を発生させ、彩層の高い活動性やフレアの原因になっているとみられるテンプレート:R

スーパーフレア

2008年4月25日NASAスウィフト衛星が、とかげ座EV星から記録的なフレアを検出したテンプレート:R。スウィフトは、ガンマ線バースト監視装置による高エネルギー光子検出をトリガテンプレート:要曖昧さ回避として、X線、紫外線・可視光望遠鏡による追観測を行うが、閃光星で実行されたのは、このフレアが初めてであるテンプレート:R。このフレアは、太陽以外の恒星で観測された史上最も明るいフレアで、太陽フレアの数千倍ものエネルギーを持つテンプレート:R。極大時のX線フラックスは、コロナX線の7,000倍もの強度があるテンプレート:R

脚注

注釈

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出典

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関連項目

外部リンク

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