塩化チオホスホリル

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テンプレート:Infobox 無機化合物

塩化チオホスホリル(えんかチオホスホリル、Thiophosphoryl chloride)は、分子式が Cl3PS と表される無機化合物。チオ塩化リン (phosphorus sulfochloride)、チオホスホリルクロリドとも呼ばれる。

合成

触媒量の塩化アルミニウムのもとに三塩化リンと単体硫黄を反応させる[1]、あるいは五硫化二リン五塩化リンを反応させる[2]ことにより、合成される。

PCl3+S+catAlClA3PSClA3
P2S5+3PClA5PSClA3

反応

水と反応して塩化水素を発生しながら加水分解を受ける。アルコールやアミンと反応すると、リン酸チオエステルやチオアミドを与える。

パラチオンメタミドホスなど、有機リン系殺虫剤の合成中間体として用いられる。

出典

テンプレート:Reflist

テンプレート:リンの化合物 テンプレート:Chem-stub

  1. Moeller, T.; Birch, H. J.; Nielsen, N. C. Inorg. Synth. 1953, 4, 71-73.
  2. Martin, D. R.; Duvall, W. M. Inorg. Synth. 1953, 4, 73-74.