硝酸マグネシウム

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テンプレート:Chembox 硝酸マグネシウム(しょうさんマグネシウム、Magnesium nitrate)は組成式 Mg(NO3)2 で表される、マグネシウム硝酸塩である。無水物は市販されず、6水和物として市販されている。

合成

水酸化マグネシウム水溶液と硝酸による中和反応、または炭酸マグネシウムを硝酸に溶解して水溶液が得られる[1][2]

Mg(OH)2+2HNOA3Mg(NO3)2+2HA2O
MgCO3+2HNOA3Mg(NO3)2+CO2+HA2O

水溶液を濃縮すると6水和物 Mg(NOA3)A26HA2O が析出する。また飽和水溶液に濃硝酸を加えると2水和物Mg(NO3)2·2H2Oが析出する。

性質

無色結晶で水に溶解しやすく潮解性をもち、6水和物は単斜晶系に属する。 エタノール及びアセトンに可溶である。

6水和物は融点以上で分解が始まり塩基性塩を生成し、さらに400℃程度に加熱すると酸素および二酸化窒素を放出して酸化マグネシウムとなる。

3Mg(NOA3)A26HA2OMgA3(OH)A2(NOA3)A44H2O+2HNO3+14HA2O
2Mg(NOA3)A22MgO+4NO2+OA2

参考文献

テンプレート:Reflist

テンプレート:マグネシウムの化合物

  1. 『化学大辞典』 共立出版、1993年
  2. 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年