全角運動量量子数
全角運動量量子数(ぜんかくうんどうりょうりょうしすう、テンプレート:Lang-en-short)は、軌道角運動量とスピン角運動量を結合することで与えられた粒子の全角運動量をパラメータ化するために量子力学で使われる量子数である。
粒子のスピン角運動量を テンプレート:Mathbf、軌道角運動量ベクトルを テンプレート:Mathbf とした場合、全角運動量 テンプレート:Mathbf は以下で表される。
関連する量子数に主全角運動量量子数 テンプレート:Mvar がある。テンプレート:Mvar は以下の範囲のとびとびの整数である.
ここで テンプレート:Mvar は方位量子数で テンプレート:Mvar はスピン量子数である。
全角運動量ベクトル テンプレート:Mathbf と全角運動量量子数 テンプレート:Mvar の間の関係は以下のようになる。
このベクトルの テンプレート:Mvar 成分は以下のようになる。
ここで テンプレート:Mvar は第二全角運動量量子数と呼ばれ、軌道角運動量の磁気量子数に相当する。これは テンプレート:Math から テンプレート:Math の間で1ずつ飛びとびの値、すなわち テンプレート:Math 個の異なる テンプレート:Mvar の値を持つ。
全角運動量は3次元回転群のリー代数so(3)のテンプレート:Illに相当する。