アルゴン31
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アルゴン31 (Argon-31・31Ar) とは、アルゴンの同位体の1つ。
概要
31Arは知られている中で2番目に軽いアルゴンの同位体であり、中性子が13個に対して陽子が18個もある陽子過剰核である[1]。そのため後述するような各種崩壊モードが存在するが、それらは全て陽電子放出を伴うものである[2]。
31Arは、最も軽いカリウムの同位体である32Kを親核種に持つ。32Kは陽子放出によって31Arになる[1][2]。
崩壊モード
31Arは崩壊モードが6種類も存在し、それらのいずれもが比較的高確率で発生する。最も多いのは陽電子放出と1個の陽子放出が同時に発生して30Sに崩壊するモードで、63%の確率で発生する。次に多いのは単なる陽電子放出で31Clに崩壊するモードで、28%の確率で発生する。この崩壊モードのみ唯一崩壊エネルギーが分かっており、1.7338MeVと判明している[2]。
その他、7.2%は陽電子放出と2個の陽子放出で29Pに、1.4%は陽電子放出と3個の陽子放出で28Siに、0.38%が陽電子放出と陽子放出とアルファ崩壊で26Siに、0.03%が陽電子放出とアルファ崩壊で27Pにそれぞれ崩壊する。これらの崩壊系列は、一部が分岐しているものの崩壊系列内での分岐なので、最終生成物は31P、30Si、29Si、28Si、27Al、26Mgの6種類に限られる[2]。
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