オリオン座ウプシロン星

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オリオン座υ星(υ Orionis、υ Ori)は、オリオン座にある恒星である。青白い主系列星で、視等級は4.62、太陽系からはおよそ1,200光年離れた位置にあるテンプレート:R。変光星として確定してはいないが、ケフェウス座β型変光星ではないかといわれているテンプレート:R

名称

オリオン座υ星は、オリオン座ι星の南にあり、バイエルの『ウラノメトリア』では、オリオン座e星(テンプレート:仮リンク)と共に、オリオンの右足に位置しているテンプレート:Rフラムスティード番号では、36番が付与されているテンプレート:R。「サビット」(ﺛﺎﺑﺖ、Thabit)という固有名も持つとされるが、アメリカのアマチュア博物学者アレンによれば、バリットが著した『宇宙の地理学』の星図にその名前が記述されているものの、そもそもの起源は不明であるテンプレート:R。なお、アラビア語に「変わらないもの」を意味する、Al Thabitという言葉は存在するテンプレート:R

特徴

オリオン大星雲(M42)から南の領域。視野の右端やや下寄りの一際明るい恒星が、オリオン座υ星。出典: ESO / DSS2テンプレート:R

スペクトル型

1943年以来、オリオン座υ星は、MK分類B0 V型星の標準星として用いられてきたテンプレート:R。しかし、オリオン座υ星のスペクトル型をO9 V型やO9.5 V型とした例もあり、銀河系内のO型星カタログでは、O9.7 V型と定義してその標準星としているテンプレート:R

変光

1981年、オリオン座υ星に周期的な吸収線スペクトルの形状変化が見つかった。詳しく調べると、周期およそ12時間の非動径脈動が発生しているものと考えられ、テンプレート:仮リンクに代表される、ゆっくり脈動するB型星(SPB)の一つではないかと考えられるようになったテンプレート:R

一方で、測光観測の結果からは、オリオン座υ星がケフェウス座β型である可能性が指摘されたテンプレート:R変光星総合カタログの変光星分類によると、ケフェウス座β型の一部がSPBであると分類されており、オリオン座υ星は同カタログでは、新しい変光星候補としてケフェウス座β型に分類、収録されているテンプレート:R

位置

オリオン座υ星の年周視差は、ヒッパルコス衛星による測定で、1.14±0.25ミリ秒と求められており、それを距離に換算すると、地球からおよそ2,900光年となるテンプレート:R。一方で、減光を基に推定した距離はおよそ1,670光年、スペクトルから推定した距離はおよそ1,190光年と、手法によって結果のバラつきが大きいテンプレート:R

オリオン座υ星は、オリオン座OB1アソシエーションcの一員とされるテンプレート:R

脚注

注釈

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出典

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関連項目

外部リンク

テンプレート:Sky テンプレート:オリオン座