クロモセン
ナビゲーションに移動
検索に移動
テンプレート:Chembox クロモセン(Chromocene)は、化学式がCr(C5H5)2の有機金属化合物である。省略してCp2Crとも書かれる。このメタロセンはフェロセンと類似した構造をしているが、常磁性であり反応性が遙かに高い。サンドイッチ化合物の一つであり、非極性溶媒に溶解し、真空中では容易に昇華する。
合成
クロモセンは以下のルートで合成される。
この合成は通常、THF溶液中で行われる。類似化合物のデカメチルクロモセン、テンプレート:Chem、も同様に[[ペンタメチルシクロペンタジエン|テンプレート:Chem]]から合成される。
安全性
クロム化合物には毒性のあるものがあるが、特に六価クロム種は有毒である。クロモセンは空気に対する反応性が高く、燃焼して大気中に暴露する。
参考文献
- C. Elschenbroich, A. Salzer ”Organometallics : A Concise Introduction” (2nd Ed) (1992) from Wiley-VCH: Weinheim. ISBN 3-527-28165-7