ケプラー11d
テンプレート:天体 基本 テンプレート:天体 発見 テンプレート:天体 項目 テンプレート:天体 位置 |- ! style="background-color: テンプレート:天体 色;text-align: center;" colspan="2" | 軌道要素と性質 |-
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|- ! style="text-align: left;" | 軌道長半径 (a) | 0.155 ± 0.001 auテンプレート:R |-
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|- ! style="text-align: left;" | 離心率 (e) | 0.004テンプレート:+-テンプレート:R |-
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! style="text-align: left;" | 公転周期 (P)
| 22.6845 ± 0.0009 日テンプレート:R
(0.0621日、544.4時間)
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|- ! style="text-align: left;" | 軌道傾斜角 (i) | 89.67テンプレート:+-°テンプレート:R |-
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|- ! style="text-align: left;" | 前回近点通過 | JD 2455594.0969テンプレート:+-テンプレート:R |-
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! style="text-align: left;" | 通過時刻 | JD 2454981.455 ± 0.0044テンプレート:R |-
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|- ! style="text-align: left;" colspan="2" | ケプラー11の惑星 |-
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テンプレート:天体 物理
テンプレート:天体 別名称
テンプレート:天体 終了
ケプラー11d (テンプレート:Lang-en) とは、地球からはくちょう座の方向に約2000光年テンプレート:R離れた位置にある、太陽と極めて似た直径、質量を持つG型主系列星であるケプラー11を公転する太陽系外惑星であるテンプレート:R。NASAが運用しているケプラー宇宙望遠鏡により発見された。ケプラー11惑星系内においては内側から3番目にある惑星である。ケプラー11dは23日で恒星ケプラー11の周囲を公転しておりテンプレート:R、その軌道は水星よりも内側である。質量は地球の約7.3倍で、半径は約3.1倍であるテンプレート:R。密度は木星とだいたい同じで、大気には水素とヘリウムから成ると考えられている。2011年2月2日にケプラー11惑星系の6惑星系の発見が公表されたテンプレート:R。
名称と発見
ケプラー11dは、ケプラー11系の他の5個の惑星と同時にケプラー宇宙望遠鏡によって発見され、2011年2月2日に発見の成果が公表されテンプレート:R、翌3日にNASAが公表したテンプレート:R。
ケプラー11dの名前は、ケプラー11系の惑星が同時に6個発見され、公転軌道が内側な惑星からb、c、d…と名付けられテンプレート:R、ケプラー11dは、内側から3番目の惑星であったためdの符号が与えられた。このケプラーとはNASAが運用している宇宙望遠鏡で、太陽系外地球型惑星をトランジットにより発見することを試みている。ケプラーは観測の対象が決められており、その恒星には仮符号としてKOI(Kepler Object of interestの略)という名称を付ける。そのため正式に発見が認められるまでは KOI-157 d、またはKOI-157.02と呼ばれていたテンプレート:R。この惑星のトランジットは恒星の等級のわずかな変動によって観測され、その後の再調査によって惑星の存在への真偽が裏付けられているテンプレート:R。
この再調査はヘール望遠鏡、テンプレート:仮リンク、MMT望遠鏡、WIYN望遠鏡、Tillinghast望遠鏡、ケックI望遠鏡、ホビー・エバリー望遠鏡、テンプレート:仮リンク、北欧光学望遠鏡によって行われたテンプレート:R。
軌道の性質

ケプラー11dは、ケプラー11系の惑星の中で、ケプラー11から3番目に近い軌道を公転する惑星であるテンプレート:R。軌道長半径は0.155 auテンプレート:Rと、太陽と水星の距離の約5分の2しかない。公転周期は約22日と16時間30分テンプレート:R、軌道離心率は0.004でありテンプレート:R、軌道はほぼ円軌道である。
軌道傾斜角は89.67度テンプレート:Rであり、ケプラー11の見かけの中央に近い部分を通る惑星である。ケプラー11dは、ケプラー11系の惑星の中では通過時間が3番目に長く、ケプラー11の手前を5.58時間で通過するテンプレート:R。なお、ケプラー11系の惑星は似た公転軌道であるため、より外側を公転する惑星ほど通過に要する時間が長くなるが、この順番はケプラー11dとケプラー11eの間で逆転する。これは、ケプラー11eがケプラー11の見かけの中央からかなり離れたところを通過するためである。このことは、ケプラー11系が完全に同一平面上の軌道にはないことを示しているテンプレート:R。
惑星の同時通過

ケプラー11系は時々複数の惑星が同時通過を起こす。2010年8月13日16時48分(BJD 2455435.2)には、ケプラー11b、ケプラー11d、ケプラー11eによる3個の惑星の同時通過が起こったテンプレート:R。
物理的性質
概要
ケプラー11dは、いずれも地球と比べて、半径が3.12倍、質量が7.3倍と推定されているテンプレート:R。ケプラー11系の中では質量、半径ともに3番目に大きいテンプレート:R。質量に関しては、軌道長半径の差が0.048 auしかなく、半径がほぼ同じケプラー11cの2.5倍の質量であるテンプレート:R。ケプラー11dがケプラー11の手前を通過すると、ケプラー11は視等級で0.80 ± 0.02暗くなるテンプレート:R。この値は、ケプラー11系の惑星の中で3番目に小さい。2011年当時の半径はトランジット法の観測により、ある程度正確に求まっていたが、質量は3.0倍から9.2倍と、かなり幅があったテンプレート:R。しかし、この値はケプラー11bやケプラー11cと比べると精度が高い。これは、ケプラー11eと共にケプラー11fへもたらす摂動から間接的に求まるからであるテンプレート:R。2013年の論文では数値が変わり、地球の3.0 - 9.2倍と考えられていた質量は5.8 - 8.1倍に修正され、その差の幅は小さくなったテンプレート:R。後の2014年の論文では2011年の測定のように差が大きく、質量が地球の4.2 - 9.0倍とする論文テンプレート:Rと差がそこまでではなく、質量が地球の5.61 - 8.87倍とする論文テンプレート:Rもある。
推定される性質
仮に6.1倍を採るならば、平均密度は0.9 g/cm3であるテンプレート:R。これは木星や土星と似た密度である。しかし、太陽から遠く離れた距離を公転する木星や土星と異なり、ケプラー11dはケプラー11からかなり近い距離を公転しており、その表面温度は419 ℃(692 Kテンプレート:要出典)と推定される高温の惑星である。また、その質量や半径は木星型惑星のそれらと比べると小さく、天王星型惑星の方がより近い値を持つ。これらはホット・ネプチューンに相当する。この密度は、軽い元素である水素やヘリウムが、ケプラー11dの質量の10%を超える程度の豊富な量を含む事により説明されるテンプレート:R。これは、すぐ内側を公転し、軽い元素がほとんどないと考えられているケプラー11bとケプラー11cとは対照的であるテンプレート:R。ケプラー11dが巡る近い軌道では、ケプラー11がまとっていた原始惑星系円盤は数百万年も経たないうちに消滅してしまうので、惑星の成長がきわめて速かったことが推測されるテンプレート:R。
他惑星との比較
ケプラー11dの外側を公転するケプラー11eはより低密度であるテンプレート:Rが、これはケプラー11bやケプラー11cほどでは無いにしろ、ケプラー11eと比べて、ケプラー11dの軽い元素がより多く失われてしまったことか、あるいは単純なデータの精度の問題であると考えられるテンプレート:R。
恒星
テンプレート:Main 恒星ケプラー11ははくちょう座にある恒星で、質量は0.961太陽質量テンプレート:R、半径は1.065太陽半径テンプレート:Rであり、質量と半径ともに太陽とよく似た恒星である。金属量もほぼ0テンプレート:Rであり、これも太陽に似ている。金属量は惑星を発見する上では指標となり、金属量が高いとその恒星から惑星が見つかる可能性が高くなるテンプレート:R。これは金属量が高ければ金属の量は増すため巨大ガス惑星の形成が早まることや、質量の大きさから惑星が恒星の方へ移動することが原因となり検出率が高まるからであるテンプレート:R。
この恒星はケプラー11dの他、b、c、e、f、gを持つテンプレート:R。ケプラー11gを除いた5惑星は水星の軌道より内側を公転しているテンプレート:R。
ケプラー11自体は視等級がVバンドで13.7テンプレート:Rであり、肉眼では到底見えない。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- KOI-157.02 -- Extra-solar Confirmed Planet - SIMBAD
- Kepler-11 - Open Exoplanet Catalogue