スペクトル関数

テンプレート:出典の明記 周波数スペクトルを周波数（角振動数）$\omega$の関数とみなしたとき、これをスペクトル関数とよぶ。また、時間的変動を周波数でなく、特性時間$\tau$などの周波数以外の変数について分解した場合も、一般にスペクトル関数とよぶ。

スペクトル関数がわかれば、時間的に変化する元の変数を書き表すことが出来る。例えば、周波数スペクトル関数を$F(\omega )$とすると、元の変数$x(t)$は

$x(t)=C\underset{-\mathrm{\infty }}{\overset{\mathrm{\infty }}{\int }}F(\omega )e^{i\omega t}d\omega$

ただしCは$F(\omega )$の定義によって定まる定数で、$C=1/\sqrt{2\pi }$としたり、$C=1$としたりする。

緩和が本質的であるような現象では、緩和スペクトルを$H(\tau )$とすると

$x(t)=C\underset{-\mathrm{\infty }}{\overset{\mathrm{\infty }}{\int }}H(\tau )e^{-t/\tau }d\ln \tau$

である。スペクトル関数はかなり一般的な言葉で、スペクトルとほぼ同意語である。