チオシアン酸カリウム

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テンプレート:Infobox 無機化合物 チオシアン酸カリウム(—さん—、potassium thiocyanate)は化学式 KSCN で表される、チオシアン酸カリウム塩である。

性質

常温では潮解性のある結晶性の固体。水に良く溶け、そのときの吸熱によってできる水溶液は非常に冷たくなる。エタノールアセトンにも溶ける。

反応・用途

シアン化カリウムと単体硫黄を溶融するか、チオシアン酸アンモニウム水酸化カリウムを反応させると得られる。

KCN +18SA8KSCN
NHA4SCN +KOHKSCN +NHA4OH

チオシアン酸アンモニウムは二硫化炭素アンモニアを加圧下で熱することによって合成できる。

CSA2 +2NHA3NHA4SCN +HA2S

3価のイオン (Fe3+) と反応して [Fe(SCN)(HA2O)A5]A2+ の血赤色溶液を生じるので、その検出に用いられる。

FeA3+ +SCNA +5HA2O [Fe(SCN)(HA2O)A5]A2+

他の用途として寒剤、殺虫剤や合成樹脂の原料、金属イオンの除去(ピックリング)が挙げられる。

関連項目

テンプレート:カリウムの化合物