フッ化アンモニウム

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

フッ化アンモニウム(フッかアンモニウム、Ammonium Fluoride)とは、フッ化水素アンモニアとの塩である。正塩と水素塩とが存在し、後者はフッ化水素アンモニウム(フッかすいそアンモニウム、Ammonium Hydrogenfluoride)とも呼ぶ。

正塩

テンプレート:Infobox 無機化合物

フッ化アンモニウムはN‐H…Fの強い水素結合ため、一般のハロゲン化アルカリMXと異なる構造を取る。屈折率は1.315.水によく溶けやや潮解性を示す。エチルアルコールに微溶、アセトン、液体アンモニアに不溶。 有毒であり、ガラスを侵す為ポリエチレン容器に保存する。

製法は氷冷したフッ化水素酸にアンモニアを通じて析出させるか、塩化アンモニウムとフッ化ナトリウムの混合物または硫酸アンモニウムとフッ化カルシウムの混合物を加熱し,昇華させて得る。

100℃以下の加熱により大部分はつぎのように熱分解するので水溶液を濃縮しても正塩は晶出しない。

2NHA4FNHA4A+ +HFA2A+NHA3

医療用,金属表面処理剤発酵工業におけるホースや導管等の消毒用、あるいは木材の防腐用に使われる。

水素塩

テンプレート:Infobox 無機化合物 フッ化水素アンモニウムは潮解性結晶で、有毒である。ガラスを侵す為ポリエチレン容器に保存する。

製法は直接アンモニアとフッ化水素の反応生成物を加熱固化するか、同酸、塩基水溶液を混合し蒸発濃縮すると得られる。また、前述のように正塩を熱分解しても得られる。

用途はガラスの腐食(つや消し,エッチングなど)や発酵工業における消毒などに用いられる。

関連項目

参考文献

  • 長倉三郎 ほか(編)『岩波理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1999年。ISBN 4-00-130102-4
  • 藤本昌利『世界大百科事典』CD-ROM版、平凡社、1998年。ISBN 978-4582040029

テンプレート:Commonscat

テンプレート:アンモニウムの化合物