マロノニトリル

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テンプレート:Chembox マロノニトリル (malononitrile) とは有機化合物の一種で、マロン酸から誘導されるジニトリルアセトアミドに似た軽い臭いを示す。シアノ基の強い電子求引性によりメチレン基の酸性は高く、活性メチレン化合物としての性質を持ち、有機合成の中間体とされる。毒物及び劇物取締法の劇物に該当する[1]

合成

シアノアセトアミドの脱水により合成する。脱水剤は、リン酸トリクロリド (POCl3)[2]五塩化リン (PCl5)[3]を用いることができる。

NCCHA2C(=O)NHA2HA2C(CN)A2 +HA2O

反応

活性メチレン化合物として、塩基により容易にカルバニオン (NCCHCN) を発生させることができる。クネーフェナーゲル縮合の基質となる。

RCHO +HA2C(CN)A2 +𝑏𝑎𝑠𝑒RCH=C(CN)A2

臭素によりジブロモ化したのちに銅粉で還元的に二量化させると、テトラシアノエチレン (TCNE) が得られる[4]

HA2C(CN)A2 +KBr BrA2KBr [BrA2C(CN)A2]A4
[BrA2C(CN)A2]A4 +Cu 𝑝𝑜𝑤𝑑𝑒𝑟(NC)A2C=C(CN)A2

出典

外部リンク

テンプレート:Chem-stub テンプレート:Normdaten