ミッチェル・ネトラバリ・フィルター
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ミッチェル・ネトラバリ・フィルター (Mitchell-Netravali フィルター) またはBC-スプラインは主にコンピューターグラフィックスで用いられる再構成フィルター群である。利用例としてはラスタ―画像のアンチエイリアスや拡大縮小などが挙げられる。3次スプラインに含まれるため、画像処理プログラムではバイキュービック・フィルターと呼ばれることもある。
定義

Mitchell-Netravali フィルターは再構成フィルターのアーティファクトについて調べるために設計された。区分的3次フィルターであり、幅1ピクセルの4つの台を持つ。不連続曲線などの不適切なフィルターを除くと、Mitchell-Netravali フィルターの性質を特徴付ける2つのパラメーター と が残る。Mitchell-Netravali フィルターは次のように定義される:
分離 (separation) を用いて、Mitchell-Netravali フィルターの2次元版を作ることもできる。その場合、2次元フィルターは1次元フィルターによる補間を縦横の2回行うことで置き換えられる。1次元の場合、ピクセル値 をその周辺の4つのピクセルの値 , , , を用いて表すと
となる。ただし、 は と の間に位置し、 は と の距離である。
特殊な場合

パラメーター B と C の選び方によって違ったアーティファクトが発生しうる (図を参照)。開発者が推奨する値の組み合わせは で、特に である。
特定のパラメーターの組み合わせで、既知の3次スプラインを表せる:
- B=1, C=0 は3次 B-スプライン である (Paint.NETなどでバイキュービック・フィルターとして用いられている)
- B=0 は Cardinal Spline である
- B=0, C=0.5 は Catmull-Rom spline である (GIMPなどでバイキュービック・フィルターとして用いられている)


外部リンク
- テンプレート:Webarchive - Thomas Teußl: Sampling and Reconstruction in Volume Visualization (学位論文).
参考文献
- Don Mitchell, Arun Netravali: Reconstruction Filters in Computer Graphics. ACM SIGGRAPH Computer Graphics 22, 4 (Aug. 1988): 221–228, テンプレート:ISSN
- Matt Pharr, Greg Humphreys: Physically Based Rendering. From Theory to Implementation, S. 279–367. Morgan Kaufmann, London 2004, ISBN 01-2553-180-X (PDF, 7 MB)