ヨウ化鉛(II)
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テンプレート:Chembox ヨウ化鉛(II)(ヨウかなまり、英lead (II) iodide)は二価の鉛のヨウ化物で、化学式 PbI2 で表される無機化合物。
製法
二価の鉛の水溶液にヨウ化水素酸またはヨウ化カリウムを加えると沈殿として得られる[1]。
性質
明るい黄色の粉末または六方晶系結晶で、加熱すると赤褐色となり、冷却すると元に戻る。水に微溶で、水溶液は無色。硫化ナトリウムと反応して、硫化鉛とヨウ化ナトリウムを生じる。紫外線を照射すると光電子を放出し、X線やガンマ線などの検出器の材料としても使われる。 19世紀には黄色顔料としても使用されていた[2]。
固体は六方晶系の結晶でヨウ化カドミウム型構造をとり、格子定数はa = 4.59Å、c = 6.86Å、Pb−I結合距離は2.79±0.01Åである[3]。
安全性
日本の毒物及び劇物取締法では劇物に指定されている。毒性・発癌性があり、血液や神経、腎臓に影響を及ぼす。不燃性であるが、加熱により毒性・腐食性のあるガスを生じる[4]。
脚注
テンプレート:ヨウ化物
テンプレート:鉛の化合物
テンプレート:Chem-stub
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ Salter, Thomas W., Field’s Chromatography: or Treatise on Colours and Pigments as Used by Artists By George Field. An entirely new and practical edition revised, rewritten and brought down to the present time, 1869
- ↑ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
- ↑ 安全衛生情報センター