ライスナー・ノルドシュトロム解

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

ライスナー・ノルドシュトロム解(ライスナー・ノルドシュトロムかい、テンプレート:En)は、一般相対性理論アインシュタイン・マクスウェル方程式の厳密解の一つで、球対称電荷を帯びたブラックホールを表現する計量 (テンプレート:En) である。シュヴァルツシルト解の発見直後、ライスナー (テンプレート:Interlang, テンプレート:年) とノルドシュトロム (テンプレート:Interlang, テンプレート:年) によって報告された。

ライスナー・ノルドシュトロム計量は、次のように書ける。

ds2=(12Mr+Q2r2)dt2+(12Mr+Q2r2)1dr2+r2dΩ2

ここで、

dΩ2=dθ2+sin2θdϕ2

であり、

M は、ブラックホールの質量
Q は、ブラックホールの電荷

である。ここでは、光速万有引力定数クーロン定数を1とする幾何学単位系 (c=G=k=14πϵ0=1) を用いている。電荷がゼロであれば、解は、シュヴァルツシルト解を再現する。

この解には、2つの地平面が存在する。座標で表現すると

r±=M±M2Q2

の面であり、外側が事象の地平面、内側がコーシー地平面 (Cauchy horizon)と呼ばれる。電荷が|Q|=Mのとき、2つの地平面は重なり、最大荷電ブラックホール(extremal black hole)となる。

この値以上の電荷を持つと(|Q|>M)、時空が裸の特異点を持つことになるので、ロジャー・ペンローズ宇宙検閲官仮説に基づけば、このようなブラックホールは自然界には存在しないと考えられる。

エネルギー運動量テンソル

ライスナー・ノルドシュトロム解ではシュワルツシルト解と異なり、アインシュタイン方程式におけるエネルギー運動量テンソルの項は電磁場があるため非ゼロである。電荷Qを持つ球対称なブラックホール周辺の電磁場テンソルは、 r が一定の球面の面積は計量の角度方向が rdΩ2 であること、また計量の dtdr の係数の積が 1 であることから、電場の保存則よりすぐにテンプレート:Indent でその他の成分はゼロとわかる。 これよりエネルギー運動量テンソルは公式 テンプレート:Indent よりテンプレート:Indent となる。

関連項目

テンプレート:相対性理論 テンプレート:ブラックホール

テンプレート:Physics-stub