七酸化二塩素

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

テンプレート:Infobox 無機化合物 七酸化二塩素(しちさんかにえんそ)は塩素酸化物の一種で、分子式 Cl2O7無機化合物。無色油状の液体。七酸化塩素無水過塩素酸とも呼ばれる。2分子の過塩素酸が脱水縮合した酸無水物にあたる。

調製

過塩素酸に脱水剤として五酸化二リンを作用させながら慎重に蒸留して得る[1]

2HClOA4 +PA4OA10ClA2OA7 +HA2PA4OA11

性質

衝撃を加えたり炎に触れさせたりすると爆発する。

と反応して加水分解を受け、過塩素酸に変わる。

HA2O +ClA2OA72HClOA4

過塩素酸もまた、無水の状態では爆発性を有する。

七酸化二塩素は熱的に不安定な物質である。以下のように、生成熱は正である。

ClA2OA7ClA2 +312OA2   ΔH=-66 kJ/mol

分子構造

七酸化二塩素の Cl-O-Cl 結合角は 118.6° に折れ曲がっており、分子構造は C2対称である。Cl-O、Cl=O 共有結合の長さはそれぞれ 1.709 Å、1.405 Å と知られている[1]。塩素の酸化数は +7 である。

関連項目

参考文献

  1. 1.0 1.1 Holleman, A. F.; Wiberg, E. "Inorganic Chemistry" Academic Press: San Diego, 2001. ISBN 0123526515.

テンプレート:塩素の化合物 テンプレート:Chem-stub