三極座標

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三極座標(さんきょくざひょう、テンプレート:Lang-en-short)は、三角形を基準とする座標の一つである[1][2][3][4]。三極座標ではテンプレート:Mathに対して点Pの座標は(AP,BP,CP)と定義される。現在、三極座標はほとんど使われない[5]

関係式

レオンハルト・オイラーは三極座標(f,g,h)において、次の関係式が成り立つことを示した[6]。ただしa,b,cは三角形の三(a2+g2+h2)2f2+(f2b2+h2)2g2+(f2+g2c2)2h2+(a2+g2+h2)(f2b2+h2)(f2+g2c2)4f2g2h2=0和算家は次の式を六斜術と呼んだ[7](a2+b2+c2)(g2h2+a2f2)+(a2b2+c2)(h2f2+b2g2)+(a2+b2c2)(f2g2+a2h2)a2b2c2a2f4b2g4c2h4=0

円と直線

三極座標において、l+m+n=0が成立すれば、方程式lf2+mg2+nh2+p=0直線、成立しなければを表す[8]

  • 方程式が円を表す場合、その中心は重心座標系(l:m:n)と表される。
  • 方程式が直線を表す場合、その直線は重心座標でlx+my+nz=0と表される直線に垂直である。

(f,g,h)について、三極座標f:g:h=x:y:zを満たす点(x,y,z)の個数は、af,bg,chによって決定される[9]

  • af,bg,chが三角形を作れる(三角不等式を満たす)とき、2つ存在する。この二点は三極連合を成すと言われる[10]
  • af,bg,ch退化した三角形を作る(どれか2つの和が残り一つの値に等しい)とき1つ存在する。
  • af,bg,chが三角形を作れない場合、存在しない。

たとえばf:g:h=1a:1b:1cを満たす点は二つの等力点である。

以下にいくつかの三角形の中心の三極座標を挙げる[11]。ただしR外接円半径

三極座標
内心 bc(a+b+c)a+b+c:ca(ab+c)a+b+c:ab(a+bc)a+b+c
重心 a2+2b2+2c23:2a2b2+2c23:2a2+2b2c23
外心 R:R:R
垂心 2R|cosA|:2R|cosB|:2R|cosC|

一般に重心座標でp;q;r(p+q+r=1)と表される点と頂点の距離の自乗は次の式で求める事ができる[7]

AP2=c2q2+b2r2+(b2+c2a2)qr

出典

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク