塩化タングステン(IV)

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テンプレート:Chembox 塩化タングステン(IV)(Tungsten(IV) chloride)は、化学式WCl4無機化合物である。反磁性の黒色固体である。塩化タングステンの1つである。

構造と合成

通常は、塩化タングステン(VI)の還元により合成される。赤リンヘキサカルボニルタングステンガリウムスズアンチモン等、様々な還元剤が報告されているが、後者が最適であると報告されている[1]

3 WCl6+2 Sb3 WCl4+2 SbCl3

ほとんどの二元ハロゲン化金属と同様、塩化タングステン(VI)も重合体である。各々が八面体型のタングステン原子の直鎖から構成される。各々のタングステン中心に6つの塩化物配位子が結合しており、4つは架橋配位子である。タングステン原子間の距離は、結合(2.688 A)と非結合(3.787 A)が交互に並んでいる。

反応

ナトリウムと反応すると、W2Cl7誘導体が生成する[2]

2 WCl4 + 5 thf + 2 Na → [Na(thf)3][W2Cl7(thf)2] + NaCl

出典

テンプレート:タングステンの化合物