塩素酸カルシウム

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

テンプレート:Chembox 塩素酸カルシウム(えんそさんカルシウム、Calcium chlorate)は、化学式 Ca(ClO3)2で表される無機化合物。カルシウム塩素酸塩で、強い酸化性を有する。水には易溶。花火の材料などとして用いられる。

性質

二水和物は単斜晶系の無色の結晶で、水に対する溶解度は大きく潮解性を持つ。エタノールおよびアセトンにも可溶である。

二水和物は100℃で溶融するがさらに加熱すると結晶水を失い、酸素を放出して分解する。

合成

水溶液中に水酸化カルシウムを懸濁させて、加熱しながら塩素ガスを吹き込むと不均化により目的物が生成し、結晶が析出する[1]

6Ca(OH)A2 +6ClA2Ca(ClOA3)A2 +5CaClA2 +6HA2O

水溶液からは76℃以下では二水和物、以上では無水物が析出する。

法規制

GHSにおける酸化性固体(区分2)に該当し、各国で貯蔵や運搬に規制がある(国連番号1452)。日本では船舶安全法航空法によってGHSに基づく規制があり、また消防法に基づく危険物第1類および毒物及び劇物取締法に基づく劇物に指定されている。

脚注・参考文献

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:カルシウムの化合物 テンプレート:Chem-stub

  1. 『化学大辞典』 共立出版、1993年