次数直径問題

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グラフ理論において次数直径問題とは、最大次数d直径kのグラフのうち頂点数が最大となるグラフGを見つけよ、というものだ。Gの頂点数はムーア・バウンドによって上から抑えられる。1<kで2<dのときムーアバウンドに一致するグラフ(ムーアグラフ)で構成できているものはピーターセングラフホフマンシングルトングラフである。k=2でd=57のときにムーアバウンドに一致するグラフが存在しうるが、いまだ構成されておらず未解決の問題である。一般的に最大次数と直径が与えられたときの最大頂点数はムーアバウンドよりも小さくなる。

ムーアバウンド

最大次数dと直径kのグラフのうち最大の頂点数を nd,k とする。 nd,kMd,k となるMd,kはムーアバウンドと呼ばれ以下のようになる。

Md,k={1+d(d1)k1d2 if d>22k+1 if d=2

ムーアバウンドに到達するグラフは非常に少ないことが示されている。Md,kの漸近的な振る舞いは Md,k=dk+O(dk1) となる。

μk=lim infdnd,kdkについて考えよう。任意のkに対して μk=1 と予想されている。 μ1=μ2=μ3=μ5=1 と μ41/4については既に証明されている。また一般的に μk1.6kが成り立つ。

関連項目

参考文献