混合比 (気象用語)

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テンプレート:出典の明記 混合比(こんごうひ、テンプレート:Lang-en)とは、大気中に含まれる水蒸気量の表現の1つで、湿潤空気を含む空気塊における、乾燥空気に対する水蒸気の質量の比のこと。単位体積とすれば密度の比に等しい。

混合比は、空気塊の圧力(気圧)や温度(気温)が変化しても、周りの空気と混合せず、かつ水の出入りや凝結蒸発がなければ、保存される量である。実際の大気では、時間経過に従って空気が混合してしまうが、短時間であれば混合比が保存されるとみなせる。これを利用し、天気図上に混合比の分布をプロットしてその(短時間での)時間経過を見ると、混合比の値がいわばマーカーの役割をして、大気の移動を把握することができる。

数学的表現

乾燥空気の質量をテンプレート:Math 、水蒸気の質量をテンプレート:Math 、湿潤空気の圧力をテンプレート:Math 、水蒸気分圧をテンプレート:Mathとするとき、混合比テンプレート:Math

m=mvmd=εepe=0.622epe [g/g]

と書ける。この値は非常に小さくなるので分子を1000倍して単位を変え、

m=622epe [g/kg]

と表現することもある。

密度比を用いて表すこともできる。

m=ρvρd

比湿 テンプレート:Mathと混合比 テンプレート:Mathの関係は、以下のようになる。

m=s1s

飽和混合比

水蒸気分圧が飽和水蒸気圧に達して、水蒸気が飽和したときの混合比を飽和混合比という。水蒸気分圧をテンプレート:Math とすると、飽和混合比テンプレート:Math は以下の式で表される。

ms=εespes=0.622espes

外部リンク

テンプレート:気象要素 テンプレート:Climate-stub

de:Luftfeuchtigkeit#Mischungsverhältnis