準ノルム

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数学線型代数学函数解析および関連する分野における準ノルム(じゅんノルム、テンプレート:Lang-en-short)とは、ノルムと類する概念であり、三角不等式を除いたノルムの公理を満たす。また三角不等式の成立は、ある K>1 に対する不等式

x+yK(x+y)

の成立に置き換えられる。半ノルム擬ノルムとは異なる概念である(それらでは正定値性のみが満たされない)。

関連する概念

関連する準ノルムを備えるベクトル空間準ノルムベクトル空間(quasinormed vector space)と呼ばれる。

完備準ノルムベクトル空間は準バナッハ空間(quasi-Banach space)と呼ばれる。

準ノルム空間 (A,)準ノルム多元環(quasinormed algebra)であるとは、ベクトル空間 A多元環であり、すべての x,yA に対して次を満たすある定数 K > 0 が存在することをいう。

xyKxy

完備準ノルム多元環は準バナッハ環(quasi-Banach algebra)と呼ばれる。

関連項目

参考文献