硫化ビスマス(III)

テンプレート:Chembox 硫化ビスマス(III)（りゅうかビスマス、テンプレート:Lang-en-short）はビスマスの硫化物で、化学式Bi₂S₃で表される無機化合物。ビスマス原子に対して硫黄原子7個がキャップ付き三角柱状に配位した結晶構造をもつ。天然には輝蒼鉛鉱として産出する。主に、他のビスマス化合物の合成原料として用いられる。

合成

三価のビスマスと硫化水素の反応により生成する。

$\mathrm{2}\mathrm{B}{\mathrm{i}}^{\mathrm{3}\mathrm{+}}+\text{3H2S}⟶\text{Bi2S3}+6\mathrm{H}{\phantom{A}}^{+}$

石英管中にビスマスと硫黄を封入し、96時間500℃に加熱し続けることによっても得られる。

$\text{2Bi}+3\mathrm{S}⟶\mathrm{B}\mathrm{i}{\phantom{A}}_2\mathrm{S}{\phantom{A}}_3$