硫化ポロニウム
ナビゲーションに移動
検索に移動
硫化ポロニウム (りゅうかポロニウム、PoS) は、ポロニウムと硫黄の無機化合物である[1]。 放射性物質で、黒い結晶を形成する[2]。
合成方法
- 硫化アンモニウム水溶液と水酸化ポロニウム (II) を反応させる
物理的特性
水、硫化アンモニウム、エタノール、アセトン、トルエンに不溶性の黒色結晶を形成する。
化学的特性
強力な還元剤で、塩素水溶液、臭素水溶液、次亜塩素酸ナトリウム、王水によって酸化される。加熱に対して不安定で、真空中で274.85°Cに加熱すると、単体のポロニウムと硫黄に分解する[5]。 またポロニウムのイオン化傾向が銀と同じくらいなため、溶液を電気分解することで容易に単体を得ることができる[6]。
- 濃酸との反応
用途
ポロニウムの分離と精製に使用される。