硫化リチウム
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テンプレート:Chembox 硫化リチウム(りゅうかリチウム、英Lithium sulfide)はリチウムの硫化物で、化学式Li2Sあるいは(Li+)2S2–で表される無機化合物。蛍石のような結晶構造で、潮解性のある粉末。卵の腐ったような独特の臭気がある [1]。
用途
リチウムイオン二次電池や全固体電池などの電解質・正極材に使用される[2]。
製法
無水アンモニア中で[3]、リチウムと硫黄から生成される[4]。
性質
無色または白色の結晶で、立方晶系に属し逆蛍石型構造でその格子定数はa = 5.708Åである[5]。
水に易溶であるが加水分解しやすく、水溶液はアルカリ性を示す。また水溶液は硫黄を溶解し、Li2S2あるいはLi2S4などポリ硫化物を生成する。
危険性
不燃性であるが、加熱により二酸化硫黄や硫化水素が発生する。酸類との接触でも硫化水素が生じる。腐食性があり、目や皮膚に接触すると炎症や痛みが生じる。水との接触で発熱する。経口投与した場合の半数致死量(LD50)は、ラットで240mg/kg、マウスで1,200mg/kg[6]。
脚注
外部リンク
テンプレート:リチウムの化合物 テンプレート:Chem-stub
- ↑ Materials Safety Data Sheet for Lithium Sulfide
- ↑ 出光興産プレスリリース(2006年10月18日)2009年10月6日閲覧
- ↑ テンプレート:Citation
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
- ↑ 製品安全データシート(純正化学株式会社)