等比数列

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等比数列(とうひすうれつ)または幾何数列(きかすうれつ、テンプレート:Lang-en-short)は、隣り合う2つの項のが項番号によらず等しい数列をいう。各項に共通するその一定の比のことを公比(こうひ、テンプレート:Lang-en-short)という。

例えば初項が テンプレート:Math, 公比が テンプレート:Math の等比数列の最初の数項を列挙すると テンプレート:Math2 となる。ある数列について、隣り合う項の比(この場合、テンプレート:Math2)が常に等しいならその数列は等比数列である。

等比数列 テンプレート:Math について、(定義より公比は テンプレート:Math でないため)公比 テンプレート:Mvar は任意の テンプレート:Mvar 番目の項とその次の項の比 テンプレート:Math から得られる(特に テンプレート:Math の場合は公差が テンプレート:Math等差数列でもある)。等比数列の各項は初項 テンプレート:Mvar と公比 テンプレート:Mvar を用いて具体的に以下のように表せる。

a,ar,ar2,,arn,.

テンプレート:Math を初項とすれば、テンプレート:Mvar 番目の項 テンプレート:Mvar は以下のように表せる。

an=arn.

これが等比数列の一般項である。

等比数列を漸化式で表すと、

{a0=aan+1=ran(n0)

となる。

公比 テンプレート:Mvarの場合は符号が一項ずつ入れ替わる。テンプレート:Math と置き換えると、

an=a(|r|)n=(1)na|r|n

となり、各項は テンプレート:Mvar が奇数なら初項と異符号になり、偶数なら初項と同符号となる。 公比が負の数列として、例えば テンプレート:Math なる公比 テンプレート:Math の等比数列を考えると、その一般項は

an=3(2)n=(1)n32n

となる。公比が正であれば全ての項は初項と同じ符号を持つ。

形式的に等比数列の一般項の対数をとると

logan=loga+nlogr

となり、数列 テンプレート:Math は初項 テンプレート:Math 、公差 テンプレート:Math の等差数列になる。

等比数列の連続する3項を小さい順から テンプレート:Mvar, テンプレート:Mvar, テンプレート:Mvar とすると、常に テンプレート:Math が成り立つテンプレート:Efn2

等比数列の和

等比数列の初項から第 テンプレート:Mvar 項までの和は以下の式で定義される。

k=0nark=a+ar++arn

テンプレート:Math2 の場合、テンプレート:Math2 を掛けると、

(1r)k=0nark=a(1r)k=0nrk=a(1r)(1+r++rn1+rn)=a((1+r++rn1+rn)(r+r2++rn+rn+1))=a(1rn+1)

となるので、等比数列の和は以下のように変形できる。

k=0nark=a(1rn+1)1r(r1).

ただし、テンプレート:Math2 の場合は

k=0na=(n+1)a

である。第 テンプレート:Mvar 項から第 テンプレート:Mvar 項までの和は

k=mnark=k=0narkk=0m1ark=a(rmrn+1)1r(r1).

等比数列の級数総和)を等比級数または幾何級数と呼ぶ[1]。例えば初項 テンプレート:Mvar, 公比 テンプレート:Mvar の等比級数は以下のように書ける:

k=0ark=a+ar++ark+.

等比級数は初項が 0 (テンプレート:Math)の場合や公比の絶対値が 1 より小さい(テンプレート:Math)場合に収束する。逆に、初項が 0 でなく(テンプレート:Math)公比の絶対値が 1 以上(テンプレート:Math)の場合には等比級数は発散する。

無限級数は数列の第 テンプレート:Mvar 項までの部分和の極限として定義される。等比級数が収束することは、以下の部分和の極限が収束することから確かめられる。

k=0ark:=limnk=0nark=alimn1rn+11r=|r|<1a1r

例えば公比 テンプレート:Math で初項が テンプレート:Math の等比級数は テンプレート:Math に収束する:

k=0(12)k=1112=2.
テンプレート:Math という幾何級数が テンプレート:Math に収束することを幾何学的に示した図。

出典

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

注釈

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Notelist2

参考文献

関連項目

外部リンク

テンプレート:Algebra-stub テンプレート:級数