結合共振

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テンプレート:単一の出典 結合共振(けつごうきょうしん、英名:combination resonance )は非線形振動の一種。2つ以上の固有振動数(ω1,ω2,,ωn)を有する系において、加振振動数νを複数の固有振動数の和、つまり、ν=ωi+ωj+としたときに対応するモードが同時に共振する現象のことである。 非線形連成項が原因で発生する。

以下のような簡単な微分方程式で結合共振の例を示す。

η¨1+ω12η1+c1η1η2=α1cosνt
η¨2+ω22η2+c2η1η2=α2cosνt
ωは固有振動数、αは加振振幅、νは加振振動数、cは非線形項の係数である。

線形項のみを考慮した場合、つまり、η1η2を無視した場合、ν=ω1+ω2付近において共振は発生しない。しかし、非線形項を考慮すると共振が発生することを以下に記す。

η1η2には、固有振動数成分(同時解)と加振振動数成分(非同時解)の振動が発生すると考えられる。これを式で表すと、

η1=ah1cosω1t+ai1cosνt
η2=ah2cosω2t+ai2cosνt

よって、η1η2は(以下簡単のため、係数a略記)

η1η2=(cosω1t+cosνt)(cosω2t+cosνt)=cos(νω1)t+cos(νω2)t+

となる。今、νω2+ω1であるため、

η1η2=cosω1t+cosω2t+

である。右辺第2項はη1の、右辺第1項は、η2の固有振動数と一致しているため、η1η2は共振を発生させる加振項として振る舞い、結果、η1η2は共振する。

なお、上記の内容は簡単な原理の説明であり、正しくは多重尺度法などの非線形解析法によって証明する必要がある。

参考文献

  • 「非線形系のダイナミクス」日本機械学会編、コロナ社、2007年8月17日発行、ISBN 978-4339044928