胡蝶定理

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テンプレート:For

胡蝶定理(こちょうていり、テンプレート:Lang-en-short)は、ユークリッド幾何学における古典的な結果である。ウィリアム・ウォレスによってはじめて提起されたとされる[1]。この定理は次のように述べられる[2]テンプレート:Rp

テンプレート:Math theorem

証明

形式的な証明を以下に述べる。

テンプレート:Math, テンプレート:Math をそれぞれ テンプレート:Math から テンプレート:Math, テンプレート:Math に下ろした垂線とし、同様に テンプレート:Math, テンプレート:Math をそれぞれ テンプレート:Math から テンプレート:Math, テンプレート:Math に下ろした垂線とする。

テンプレート:Math かつ テンプレート:Math (対頂角)であるから テンプレート:Mathテンプレート:Math相似。従って次式が成り立つ。

MXMY=XXYY

同様に テンプレート:Mathテンプレート:Math も相似であるので、次式が成り立つ。

MXMY=XXYY

テンプレート:Math かつ テンプレート:Math円周角の定理) であるから テンプレート:Mathテンプレート:Math は相似。従って次式が成り立つ。

XXYY=AXCY

同様に テンプレート:Mathテンプレート:Math も相似であるので、次式が成り立つ。

XXYY=DXBY

以上の式より

(MXMY)2=XXYYXXYY
=AXDXCYBY
=PXQXPYQY (∵方べきの定理
=(PMXM)(MQ+XM)(PM+MY)(QMMY)
=(PM)2(MX)2(PM)2(MY)2(PM=MQ)

となり、ゆえに

(MX)2(MY)2=(PM)2(MX)2(PM)2(MY)2

であるから、テンプレート:Math 即ち テンプレート:Mathテンプレート:Math の中点であることが従う。

このほか射影幾何学を用いた証明も存在する[3][4]

一般化

シャリーギンの一般化

イーゴリ・フェドロヴィッチ・シャリーギンは次の一般化を示した[5]

円の弦テンプレート:Mvar上に、テンプレート:Mathを満たすように点テンプレート:Mvarを取る。それぞれテンプレート:Mvarを通る弦テンプレート:Mvarを描く。それぞれ弦テンプレート:Mvarテンプレート:Mvarと交わる点をテンプレート:Mvarとすれば、テンプレート:Mathが成立する。

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

  1. テンプレート:Cite web
  2. Johnson, Roger A., Advanced Euclidean Geometry, Dover Publ., 2007 (orig. 1929).
  3. [1], problem 8.
  4. テンプレート:Cite journal
  5. テンプレート:Lang 146.