臭化鉄(III)

テンプレート:Chembox 臭化鉄(III)（しゅうかてつIII、Iron(III) bromide）は、化学式 FeBr₃ の無機化合物である。赤褐色の化合物で、芳香族化合物のハロゲン化のルイス酸触媒として使われる。水と反応して酸性を示す。

構造、合成、性質

FeBr₃はFeを中心とした六配位、正八面体構造を特徴としたポリマー構造を形成する。安価に販売されており、金属鉄を臭素で処理することで作られる：

$2\mathrm{F}\mathrm{e}+3\mathrm{B}\mathrm{r}{\phantom{A}}_2⟶2\mathrm{F}\mathrm{e}\mathrm{B}\mathrm{r}{\phantom{A}}_3$

200℃以上に熱すると分解して臭化鉄(II)となる。

$\mathrm{F}\mathrm{e}\mathrm{B}\mathrm{r}{\phantom{A}}_3⟶\mathrm{F}\mathrm{e}\mathrm{B}\mathrm{r}{\phantom{A}}_2+\frac{1}{2}\mathrm{B}\mathrm{r}{\phantom{A}}_2$

塩化鉄(III)は非常に安定であり、臭素より大きな酸化力を持つ。そして、従来の傾向に追随して、ヨウ化鉄(III)はその三臭化物より不安定である。

外部リンク

• Example of use