臭素酸銀(I)

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テンプレート:Chembox 臭素酸銀(I)(しゅうそさんぎん いち、テンプレート:Lang-en-short)は臭素酸塩で、化学式 AgBrO3 で表される無機化合物。光や熱に敏感な白色粉末で、ハロゲン化安息香酸類製造時の触媒[1]や、銀系抗菌剤[2]などとして用いられる。

生成

硝酸銀(I)など水溶性の銀化合物水溶液に、臭素酸カリウム水溶液を加えると沈殿する[3]

AgA+(aq) +BrOA3A(aq)AgBrOA3

熱水に溶解して冷却することにより再結晶する。

性質

無色の結晶または白色粉末であり、固体は正方晶系に属し、その格子定数はa = 8.59 Å, c = 8.01 Åである[3]

水に難溶性で、その溶解度積は以下の通りである[4]

AgBrOA3  AgA+(aq) +BrOA3A(aq) , Ksp=5×105

純粋な結晶は光に対し安定であるが、少量の有機物が存在すると還元されて黒色を帯びる。また加熱により分解して酸素を放出し、臭化銀(I)となる。

2AgBrOA32AgBr +3OA2

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:銀の化合物 テンプレート:Chem-stub

  1. 酸化触媒及びこれを用いる芳香族カルボン酸類の製造方法(j-platpat)
  2. 銀系抗菌剤用の変色防止剤、それを含む銀系抗菌剤および抗菌方法(j-platpat)
  3. 3.0 3.1 『化学大辞典』 共立出版、1993年
  4. 新良宏一、庄野利之 益田勲 共訳 『基礎分析化学』 三共出版、1982年