論理和の消去

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

論理和の消去(ろんりわのしょうきょ、テンプレート:Lang-en-short)(論理積の除去選言削除則-除去則[1][2]は、命題論理における妥当性のある推論規則のひとつである。この規則を用いることによって、論理式の証明から論理和を削除することができる。もし命題「P」から命題「Q」が導き出され、かつ命題「R」からも命題「Q」が導き出されるとき、「PもしくはR」のいずれかが真である場合に、「Q」が真となるという推論規則である。PもしくはRのうち少なくとも一方が正しく、QであるためにはPとRのうちどちらかが正しければよいから、Qは正しい、ということである。例えば、下記の例が挙げられる。

もし私が屋内にいれば、私は財布を持っている。
もし私が屋外にいれば、私は財布を持っている。
私は屋内にいるか、屋外にいるかのどちらかである。
したがって、私は財布を持っている。

この規則は、下記のように記述することができる。

PQ,RQ,PRQ

ここで、命題「PQ」、命題「RQ」、命題「PR」が証明のなかのどの行に出てきても、その後の行において、 命題「Q」を示すことができるものとされている。

形式的な記法

論理和の削除の推論規則は、シークエントの記法では、

(PQ),(RQ),(PR)Q

と表すことができる。ここで、「」は、ある論理の形式体系において、命題「Q」が、「PQ」・「RQ」・「PR」の論理的帰結であることを表す、メタ言語の記号である。

この推論規則はまた、命題論理における真理関数トートロジーもしくは定理として、

(((PQ)(RQ))(PR))Q

と表される。

関連項目

参考文献

テンプレート:Reflist