逆べき乗法

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

テンプレート:Pathnav

逆べき乗法(逆冪乗法、ぎゃくべきじょうほう)もしくは逆反復)とは、あるn×nの行列𝐀が正則行列であるときに、行列𝐀固有値のうち、絶対値最小のものを求める手法である。

具体的には、適当な初期ベクトル𝐲(0)から始めて、逐次

𝐲(k)=𝐀1𝐲(k1)

を計算することで、𝐲(k)𝐀の絶対値最小の固有値λnに属する固有ベクトルに収束していくことを利用し、

limk𝐲(k)T𝐲(k)𝐲(k)T𝐲(k1)=1λn

により絶対値最小の固有値を得る。

 絶対値最大の固有値を求める手法としてはべき乗法が有名である。逆べき乗法は行列𝐀1に対してべき乗法を適用しているため、収束の証明はべき乗法と同様である。

参考文献

関連項目

テンプレート:Linear algebra