E進法

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

テンプレート:小文字 テンプレート:参照方法 e 進法とは、記数法の底に自然対数の底(ネイピア数e)を使った記数法である。(実用的ではないが)ある仮定の下で最も経済的である、という特徴がある。

e 進法が最も経済的な記数法であることの証明

数を x ( x>0,x )進法で表すとしたとき,
この数一を表すのに x 個の記憶素子が要求されるものと仮定する。このとき、n ( n定数)桁の数を表すのに必要な記憶素子の数 N(x) は,

N(x)=nx

と表せる.
また, x 進法で表された n 桁の数の情報量 I ( I は定数, I>x )について,

I=xnn=logxI=lnIlnx

従って, I の情報量を x 進法の n 桁で表すのに必要な記憶素子の数 N(x) は,

N(x)=nx=lnIxlnx

ここで,

{N(x)<00<x<1N(x)>0x>1

より, N(x) を最小にする x の値を求めるには, N(x)微分係数が0となるような x の値を求めれば良い.

N(x)=lnI(xlnx)=lnIlnx1(lnx)2

lnx=1 のとき,N(x)=0 であるので,

x=e

以上より最も高効率な記数法は e 進法である.

参考文献

  • 伊東規之『マイクロコンピュータの基礎』日本理工出版会
  • 桜井進『超・超面白くて眠れなくなる数学』PHP研究所

関連項目