Qポッホハマー記号

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

テンプレート:小文字 数学において、qポッホハマー記号(テンプレート:Lang-en-short)はq-類似の数式に頻出する乗積を略記する記号である[1][2][3]

(a;q):=k=0(1aqk)(a;q)n:=(a;q)(aqn;q)

|q|<1の仮定が普通であり、実用上、n整数であることが多い。nが整数である場合は

(a;q)n={k=0n1(1aqk)n>01n=0k=n11(1aqk)n<0

となる。m,nが整数であり、a=qmであるとき、0m<nであれば(qm;q)n=0であり、nm<0であれば(qm;q)nである。

更なる略記

基底 (テンプレート:En) が文字qである場合は省略することがある。

(a)n=(a;q)n(q)n=(q;q)n

複数のqポッホハマー記号が並ぶときは合成することがある。

(a,b,c)n=(a,b,c;q)n:=(a;q)n(b;q)n(c;q)n

変換式

以下の変換式が成立する。

(aqn+1;q)n=k=0n1(1aqn+1+k)=(a)nqn(n1)/2k=0n1(1qn1ka)=(a)nqn(n1)/2k=0n1(1qka)(n1kn)=(a)nqn(n1)/2(1a;q)n

qブラケット

qブラケット (テンプレート:Lang-en-short) は整数、実数、複素数などのq-類似を表す記号である[4]

[n]=[n]q:=1qn1q=k=0n1qk.

q階乗

q階乗 (テンプレート:Lang-en-short) は階乗q-類似である[3][5]。(分母は普通の冪乗であることを為念)

[n]q!:=k=1n[k]q=(q;q)n(1q)n.

q二項係数

q二項係数 (テンプレート:Lang-en-short) は二項係数のq-類似である[3][6]

[nk]q:=[n]q![nk]q![k]q!=(q;q)n(q;q)nk(q;q)k.

出典

  1. Wolfram Mathworld: q-Pochhammer Symbol
  2. Andrews, G. E., Askey, R., & Roy, R. (2000). Special functions. Cambridge university press.
  3. 3.0 3.1 3.2 Gasper, G., Rahman, M. (2004). Basic hypergeometric series. Cambridge university press.
  4. Wolfram Mathworld: q-Bracket
  5. Wolfram Mathworld: q-Factorial
  6. Wolfram Mathworld: q-Binomial Coefficient

関連項目