ド・グアの定理

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頂点Oで面が直交する三角錐

テンプレート:ウィキプロジェクトリンク テンプレート:ウィキポータルリンク ド・グアの定理(ド・グアのていり、テンプレート:Lang-en-short)はピタゴラスの定理の3次元版ともいえる定理であり、テンプレート:仮リンクにちなんで命名された。日本では、四平方の定理と呼ばれることが多い。

三角錐に、3面が直交しあう頂点がある(立方体の頂点と同様)ならば、その頂点と向かい合う面の面積の平方は、残りの3つの各面の面積の平方の和に等しい。

AABC2=AABO2+AACO2+ABCO2

一般化

ピタゴラスの定理とド・グアの定理はいずれも直交する頂点を持つ n-単体に関する定理の特別な場合(n = 2, 3)である。さらにこれ自体、Donald R. Conant と William A. Beyer による以下に述べる定理[1]の特別な場合である。

U を、nk-次元アフィン部分空間(よって kn )に含まれるようなボレル集合とする。ちょうど k 個の要素からなる任意の部分集合 I={i1,,ik}{1,,n} に対し、Uei1,,eik による線型包への直交射影UI と書くことにする(ここで e1,,enn標準基底)。このとき

volk2(U)=Ivolk2(UI)

ここで volk(U)Uk-次元体積で、和は要素数がちょうど k 個となる全ての部分集合 I{1,,n} の上にわたってとるものとする。

ド・グアの定理および上記の n-単体への一般化は、k = n−1 かつ、Un 内の (n−1)-単体で各頂点が直交座標系の座標軸上にあるような特別な場合である。例えば、n = 3, k = 2 とし、Ux1,x2,x3-軸上にそれぞれ頂点 A, B, C がある ABC3 であるときを考える。要素数がちょうど2の {1,2,3} の部分集合 I{2,3}, {1,3}, {1,2} である。定義より U{2,3}U=ABCx2x3-平面への直交射影だから、O(原点), B, C を頂点とする OBC である。同様に U{1,3}=AOC, U{1,2}=ABO なので、Conant–Beyerの定理は

vol22(ABC)=vol22(OBC)+vol22(AOC)+vol22(ABO)

となってド・グアの定理が得られる。

歴史

ド・グア (1713–85) は本定理を1783年に公表したが、ほぼ同時期に、別のフランス人数学者シャルル・ド・タンソー・ダモンダン(テンプレート:仮リンク )(1746–1818) もわずかに一般性の高いバージョンのものを公表していた。だが、それよりずっと早くにテンプレート:仮リンク (1580–1635) およびルネ・デカルト (1596–1650)もこの定理のことを知っていた[2][3]

脚注

  1. テンプレート:Cite journal
  2. テンプレート:MathWorld
  3. Howard Whitley Eves: Great Moments in Mathematics (before 1650). Mathematical Association of America, 1983, テンプレート:ISBN2, S. 37 (テンプレート:Google books)

参考文献

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