モーデル作用素

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モーデル作用素(モーデルさようそ、テンプレート:Lang)とは、関数Δ(z):=q∏n=1∞(1−qn)24に作用する作用素。

定義

各素数pに対して、 モーデル作用素T(p)は、ラマヌジャンが考察した関数Δ(z) [1]

Δ(z):=q∏n=1∞(1−qn)24=:∑n=1∞τ(n)qn,q:=exp⁡(2πiz),z∈H:={ζ|Imζ>0},

に作用する作用素として、以下のように定義される [2]。

(T(p)Δ)(z):=1p∑l=0p−1Δ(z+lp)+p11Δ(pz).

歴史

1916年にラマヌジャンはτ(p)に関して、次の2つの命題を予想した[3]。

  • ディリクレ級数L(s,Δ)をL(s,Δ):=∑n=1∞τ(n)n−sと定義するとL(s,Δ)=∏p=primenumber(1−τ(p)p−s+p11−2s)−1が成立する。
  • 素数pに対して、|τ(p)|<2p11/2が成立する。(「ラマヌジャン予想」と呼ばれる。1974年にドリーニュによって証明された[4][5][6]。)

さらに、次の命題を証明した[3]。

  • 素数pに対して、τ(p)≡1+p11(mod691).

1917年、モーデルはこの3つのうち最初の命題を証明した[2][7] [8]。 その時の証明の中で、モーデル作用素を定義し、 Δ(z)がモーデル作用素の固有状態で、その固有値がτ(p)であることを示した。

(T(p)Δ)(z)=τ(p)Δ(z).

出典

テンプレート:Reflist

  1. ↑ 黒川信重・栗原将人・斎藤毅共著「数論Ⅱ:岩澤理論と保型形式」岩波書店、2005、ISBN 4-00-005528-3、p.382.
  2. ↑ 2.0 2.1 黒川他「数論Ⅱ」p.385.
  3. ↑ 3.0 3.1 黒川他「数論Ⅱ」p.384.
  4. ↑ 黒川他「数論Ⅱ」pp.385, 395.
  5. ↑ G.H.Hardy, Ramanujan:Twelve lectures on subjects suggested by his life and work(reprint), 1999, AMS Chelsea Publishing, ISBN 0-8218-2023-0, p.246.
  6. ↑ P.Delignu, La conjecture de Weil. I., Inst. Hautes Etudes Sci. Publ. Math.(1974), no.43, 273-307.
  7. ↑ G.H.Hardy, Ramanujan, p.184.
  8. ↑ L.J.Mordell, On Mr.Ramanujan's empirical expansions of moduler functions, Proceedings of the Cambridge Philosophical Society, 19(1917)117-124.