「活量」の版間の差分

提供: testwiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
imported>299b69a
176.29.172.252 (会話) による ID:100223948 の版を取り消し
 
(相違点なし)

2024年5月5日 (日) 17:24時点における最新版

テンプレート:出典の明記 活量(かつりょう、テンプレート:Lang-en-short)は、実在溶液における実効モル濃度である。できる限りモル濃度(あるいは他の濃度)に近い性質を持ち、しかも厳密な熱力学の関係に登場し得る量である。一般的には、温度圧力物質量についての複雑な関数になる[1][2]

理想系と実存系に存在する誤差を修正するためにギルバート・ルイスによって導入された物理量で、普通a、或いはAと表される。活動度と呼ばれる場合もある。

化学ポテンシャルとの関係

理想的な混合物の場合、成分i化学ポテンシャルラウールの法則より以下のように与えられる:

μi(p,T)=μi(T)+RTlnxi

ここで、μiは基準となる化学ポテンシャル、xiは成分iモル分率pは圧力、Tは温度である。

これに対し実在系、すなわちラウールの法則が成り立たない系では、化学ポテンシャルは以下のように活量で表される:

μi(p,T)=μi(T)+RTlnai

つまり

Δμi=RTlnaiai=eΔμi/RT

である。

溶液の場合、溶質の濃度が0に近づくにつれてラウールの法則からのズレが小さくなるため、溶媒および溶質の活量はモル分率で近似される(xsolvent1xsolute0につれてasolventxsolventasolutexsolute)。

活量係数

活量係数テンプレート:Lang-en-shortγは次式によって定義される。

aiγixi

これは理想とする数値からのずれを表す指標となっている。希薄溶液の場合、溶液および溶質の活量係数は1に近づく(xsolvent1xsolute0につれてγsolvent1γsolute1)。

絶対活量

絶対活量テンプレート:Lang-en-short)は以下のように定義される。そのためa相対活量テンプレート:Lang-en-short)と呼ばれることもある。

{λiexp(μi/RT)λiλi=ΔμiRT


近似

活量は分圧を基準圧力1 barで除したものや、モル濃度を基準濃度1 mol/Lで除したもので近似される。

参考文献

関連項目

テンプレート:Normdaten

テンプレート:Chem-stub