「C」の版間の差分

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2025年3月11日 (火) 14:46時点における最新版

テンプレート:Dablink テンプレート:Otheruses テンプレート:A-Z Cは、ラテン文字アルファベット)の3番目の文字。小文字は c

ギリシア文字Γ(ガンマ)の字体に由来し、キリル文字Гも同系である。これに対し、キリル文字のСは別字で、ラテン文字のSに相当する文字である。

字形

筆記体
ジュッターリーン体

大文字、小文字とも半円形ないし不完全な円である。

フラクトゥールでは 𝔠のようである。

歴史

ギリシア文字のΓ(ガンマ)の字体には、「く」の字の角度で書かれたものを丸めた字体もあり、これに由来する[1]

古ラテン語期には /k/ 音および /g/ 音の双方をこの文字で表していたが、後に C を変形した G の文字が作られ /g/ 音を担うように分化し、C は /k/ のみを表すようになった。

ラテン語期を経て俗ラテン語期に入ると前舌母音の前に位置する場合に限り軟音化が進んだ(音価節参照)。

いっぽうラテン文字を使う西/南スラブ系の言語などでは C を [ts] と発音する用法が発達した。19世紀にサンスクリットの研究が進むと、サンスクリットの持つ子音 [c] および [cʰ] (いずれも日本語のチャ行に近い音)を( ch および chh ではなく)c および ch で表すことが定着し、c を常にこのような音価に用いる用法は、後にはインドネシア語の正書法などに受け継がれた。

呼称

音価

現代では多くの言語の正書法や音標記号などにおいて用いられるが、その流儀は大きく2つに分類できる。

Cの置かれた位置によって2種類の音を表す正書法

元来のラテン語テンプレート:Unicode は常に テンプレート:IPA で発音された[2]。 後世の言語においても、テンプレート:Unicode などの前の テンプレート:Unicode はラテン語時代と変わらない テンプレート:IPA 音を保っている[3]。 また、フランス語やルーマニア語などでは語末に テンプレート:Unicode を置く単語がいくらかあり、これらも テンプレート:IPA で発音する[4]

(例) フランス語: テンプレート:Lang [ラック] 「湖」、ルーマニア語: テンプレート:Lang [ベック] 「電球」

軟音化

俗ラテン語時代になると一部の転訛が始まり、テンプレート:Unicode の直後に“前舌母音”( テンプレート:Unicode )が来る場合に限り、その影響を受けて、テンプレート:Unicodeテンプレート:IPA「ティ」と「キ」の間のような子音)や テンプレート:IPA「チャチュチョ」のような子音)で発音するようになった。これを軟音化と呼ぶ。 元来の テンプレート:IPAと発音するのを「固い (テンプレート:En) c」、摩擦音 (テンプレート:Ipa) や破擦音で発音するのを「柔らかい (テンプレート:En) c」と呼ぶ (テンプレート:Ill)。

時代が下りロマンス諸語が分化するにつれ、この音はさらに多様な音へと分化した。現在のロマンス諸語の正書法は、こうした自然の音変化を受け継いだものである。また、フランス語の影響を大きく受けた英語でも、同様の読み方をする[5]

英仏語のCとヨーロッパの言語

上記以外のヨーロッパ圏の言語では テンプレート:Unicode をこのように使い分けることはないが、ラテン語やフランス語、英語などから テンプレート:Unicode を含む単語を借用する場合、テンプレート:Unicode の前の テンプレート:Unicodeテンプレート:Unicode などに、テンプレート:Unicode の前の テンプレート:Unicodeテンプレート:Unicode に、それぞれ置き換えて用いるのが伝統的であった。一例を挙げれば:

いずれも英語やフランス語の テンプレート:Lang 「コンサート、演奏会」の借用で、各言語の規則にしたがって字を置き換えたものである。

ベトナム語

ベトナム語の正書法「クオック・グー」では テンプレート:Lang はつねに テンプレート:IPA を表すが、その位置は a, o, u などの前[7]や音節末[8]に限られる。 その他の場所では テンプレート:IPA 音に テンプレート:Langテンプレート:Lang を用いる。 わかりやすく言うと、テンプレート:Unicode などと書けば済みそうなところ、わざわざ テンプレート:Langテンプレート:Lang を持ち込んで、テンプレート:Lang などと表記するルールだが、もともとクオック・グーはフランス人宣教師によって考案されたものであり、考案の際にロマンス諸語的な表記法を大いに参考にしたことがこうした部分にもよく表れているといえる。

Cの位置にかかわらず破擦音などを表す用法

インドネシア風かき氷 テンプレート:Lang を売るジャカルタ市内の屋台。「エス・チャンプル」と発音する。

正書法

その他

(例) サンスクリット: テンプレート:Unicode [チャンドラ] 「月」、アイヌ語: テンプレート:Lang [チセ] 「家」

記号付き文字、多重音字などについて

Cの意味

学術的な記号・単位

その他の記号

商品名・作品名

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考

テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu テンプレート:ULu

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称

テンプレート:CharCode テンプレート:CharCode テンプレート:CharCode テンプレート:CharCode テンプレート:CharCode テンプレート:CharCode

他の表現法

テンプレート:Letter other reps

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Wiktionary

テンプレート:ラテン文字

  1. ギリシア文字のΓは元々様々な角度で書かれていた。
  2. ただし、G が発明されるより前の最初期のラテン語では、テンプレート:IPA の両音兼用だった。
  3. ただし テンプレート:Lang の組み合わせは言語によって変形を被っていることが多い。例: テンプレート:Lang-la 「鍵」 [クラウィス] > テンプレート:Lang-fr [クレ] / テンプレート:Lang-it [キァーヴェ] / テンプレート:Lang-es [リャベ] / テンプレート:Lang-pt [シャヴィ]
  4. フランス語では無音の場合もある。 (例) テンプレート:Lang [ブラン] 「白い」。
  5. オランダ語も同様。ただしラテン語やフランス語由来の語彙自体が英語よりはずっと少ない。
  6. 6.0 6.1 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「cy」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  7. 正確には、テンプレート:Lang の前。
  8. 正確には音節末では若干違った音になる。