アポロニウスの定理

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green/blue areas = red area
Pythagoras as a special case:
green area = red area

幾何学におけるアポロニウスの定理(アポロニウスのていり)は、三角形中線の長さとの長さに関係する定理である。「三角形の任意の二辺の平方和は第三辺の半分の平方の2倍と第三辺を二分する中線の2倍の和に等しい」という。

すなわち、任意の三角形をABCとして、中線をADとすると |AB|2+|AC|2=2(|AD|2+|BD|2).

この定理はスチュワートの定理特殊な場合である。|AB|=|AC|二等辺三角形ならば、中線ADBC垂直となり、三角形ADB(または三角形 ADC)におけるピタゴラスの定理と一致する。また、平行四辺形対角線が互いに二分するという事実から、平行四辺形の法則とも同値である。

この定理は古代ギリシャの数学者ペルガのアポロニウスにちなんで名付けられた。

証明

アポロニウスの定理の証明

スチュワートの定理の特殊な場合として、あるいはベクトルを用いて証明することができる。以下の証明は余弦定理を用いたものである[1]

任意の三角形の三辺の長さをa,b,cとして、aの中線の長さをdとする。また、中線に二分された線分の長さをmとする(maの半分)。

さらに、adによる角の大きさをθθとし、θbの対角、θcの対角とする。すなわち、θθの補角であり、 cosθ=cosθとなる。

このとき、余弦定理より、 b2=m2+d22dmcosθc2=m2+d22dmcosθ=m2+d2+2dmcosθ

第一式と第三式の辺々を加えると b2+c2=2(m2+d2)

以上より、定理が証明された。

脚注

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外部リンク